指のように分かれた形が特徴の仏手柑(11日、和歌山県田辺市上秋津で)
和歌山県田辺市内で、仏の手のような形からその名が付いたとされるかんきつ類「仏手柑」が収穫期を迎えている。香りが良く、正月飾りや生け花に使われたり、ジャムに加工したりする。
同市上秋津の農家、泉久美さん(57)の畑には30本ほどの木があり、11月末から収穫してJAに出荷したり、個人販売したりしている。
今季は例年と同じくらいの千個くらいの収穫を見込み、20日ごろまで続く予定。寒さ対策などのため、収穫した後、4月ごろまではビニールハウスを張って育てている。
泉さんは「夏の日焼け被害は少しあったが、台風被害がなく、大きく、良い品質の実ができて良かった」と話している。