和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

4年めどに可能性探る 滑走路の延伸事業、和歌山・南紀白浜空港

滑走路の延伸が検討されている南紀白浜空港(和歌山県白浜町で)
滑走路の延伸が検討されている南紀白浜空港(和歌山県白浜町で)
 岸本周平知事は10日、南紀白浜空港(和歌山県白浜町)の滑走路延伸について、4年をめどに事業化の可能性を探る考えを示した。延伸費用の補助を国に申請するためには、費用対効果を高めることが必要で取り組みを重ねていくという。


 県は本年度、白浜空港の滑走路を500メートル延ばし2500メートルにする方針を立てている。ただ、費用対効果や技術的問題など課題があり、現在、事業が可能かどうかを含めて調査を始めている。

 10日にあった県議会一般質問で、中西徹議員(無所属の会、海南市・海草郡選出)から滑走路延伸の意気込みを問われ、答えた。

 岸本知事は、地域発展のため、成長する東南アジアや首都圏の経済力を取り込もうと、大型機の離着陸を可能にしたい考えをあらためて示し「利用者数は10年前に比べて約2倍、20万人超となっているが、30万人、40万人と増やしていくことが可能」と話した。

 一方、事業化が可能な場合、事業費は数百億円規模になるため、国の補助を得る必要があるが、申請するためには、さらに費用対効果を高めなければならないと説明。その上で、羽田との定期便の1日4往復化(現状3往復)、国内チャーター便や国際便の誘致推進、近隣駅などとの連絡バス運行といった利便性向上、県や紀南の認知向上に向けたPRに取り組んでいくとした。

 技術的な課題については国土交通省に支援要請し「快諾を頂いた」といい「一歩ずつ一歩ずつ、明けの明星を目指して努力する」と述べた。

公式SNS!フォローしてね!
友だち追加

アクセスランキング

趣味・娯楽

読者チャンネル

新着リリース

紀伊民報からのお知らせ