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衛星、ロケットの役割学ぶ 藤島教諭が解説、和歌山県串本古座高

ロケットや衛星について解説する藤島徹教諭(和歌山県串本町串本で)
ロケットや衛星について解説する藤島徹教諭(和歌山県串本町串本で)
 民間小型ロケット「カイロス2号機」が和歌山県串本町で打ち上がるのを前に4日、串本古座高校(串本町串本)で全校集会が開かれ、宇宙航空研究開発機構(JAXA)での勤務経験のある藤島徹教諭が、人工衛星やロケットの役割、同町から打ち上がる「カイロス」が地域にもたらす影響について解説した。


 人工衛星は時速2万8千キロで軌道上を飛行することで遠心力と重力が釣り合い、地球に落ちてこないことを説明。衛星によって回る軌道が異なり、静止衛星軌道では高度3万6千キロになるという。

 さらに、気象衛星や通信衛星、観測衛星、天文衛星、測位衛星のそれぞれの役割を紹介し「みんなの生活を豊かにしてくれる人間が作ったお星さま」と説明した。

 軌道から外れて活動する探査機についても解説。月や惑星を調べることで、「出来たての宇宙はどうなっていたのか調査して、人類の将来に貢献する無人機のこと」と述べた。

 串本町にロケット発射場が建設された理由に人口密度が少なく南や東の方向に海が広がっていること、ロケット工場から陸続きで運べること、住民がロケットの受け入れに優しかったことを挙げた。ロケットが打ち上がることで、高校生が人工衛星を作って打ち上げたり、宇宙食を開発したりする可能性が生まれると強調。成功することによって生活が豊かになることも紹介した。

 藤島教諭は「ロケットがどんどん打ち上がって、和歌山の魅力が上がっていけばと思う。14日は新たな歴史が始まる大切な日。みんなでロケットを見てほしい」と呼びかけた。

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