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お地蔵さんが冬支度 児童が手作り「わら帽子」、和歌山県田辺市本宮町

熊野古道沿いにある地蔵に、手作りのわら帽子をかぶせた三里小学校の児童と榎本萬千代さん(写真奥)=27日、和歌山県田辺市本宮町で
熊野古道沿いにある地蔵に、手作りのわら帽子をかぶせた三里小学校の児童と榎本萬千代さん(写真奥)=27日、和歌山県田辺市本宮町で
 和歌山県田辺市本宮町大居、三里小学校の3、4年生8人が27日、世界遺産の熊野古道沿いにある地蔵に手作りの「わら帽子」をかぶせた。地域住民が始めた取り組みで、古道の冬の風物詩として親しまれている。

 熊野古道の水呑王子と伏拝王子の間にあり、道半ばで倒れた巡礼者の供養と道中の安全を願って建てられたとされる道休禅門地蔵。

 この時季になると毎年、「お地蔵さんが寒そう」という思いで近くに住む榎本萬千代さん(84)=本宮町伏拝=がわら帽子を手作りしてかぶせていたが、昨年から三里小の児童にバトンタッチ。ふるさと学習の一環として続けていくことになった。

 この日は榎本さんが学校を訪れ、子どもたちにわら帽子の作り方を指導。たたいて柔らかくしたわらを編んだり、束ねたものを整えたりして完成させた後、皆で地蔵を訪ねてかぶせた。

 3年生の鈴木弘大君(8)は「お地蔵さんが喜んでくれたと思う。来年も下の学年に教えられるよう頑張る」、榎本さんは「上手に作ってくれて本当にうれしい。これからも続けてほしい」と目を細めていた。

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