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『あのクズを殴ってやりたいんだ』玉井詩織、“悪い女”役で際立つ存在感「振り切ってできた」

火曜ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』の場面カット(C)TBS
火曜ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』の場面カット(C)TBS
 俳優の奈緒が主演、Kis-My-Ft2の玉森裕太が共演する、TBS系連続ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』(毎週火曜 後10:00)に新田撫役で出演中の玉井詩織がコメントを寄せた。

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――ここまで新田撫を演じられていかがですか?

撫は恋愛や仕事もいい意味でも悪い意味でもちゃっかりしているタイプ。ほこ美とは職場の同期なだけでなく、プライベートでも様々な話をする仲です。きっと撫は色々なことに努力してきたけれど、その頑張りを認めてもらえなかったり、報われなかったことで、少しひねくれてしまっている。それでちょっとほこ美に対して思うところがあるみたいで…。そういった撫のひねくれている部分といいますか、ほこ美に対する態度がエスカレートしてしまうところは、(どうしてそういう行動をとってしまうのだろう。と理解が難しい部分でもありました。ですが、考え方を変えて、うらやましいなどから生まれる嫉妬心が変な方向に歪んでしまうことって、男女問わず日常生活であるなと。そこは私自身もそうですし、様々な作品を見て、「こういう人いるよね」とヒントを得ながら、撫というキャラクターを作っています。

市役所で見せる撫の明るい部分は、私自身と共通するところでしたが、撫のかわいらしい格好は、私が普段着ている服装の系統と違っていたので、ヘアメイクや衣装の力を借りました。撫のキャラクターを作るに当たっては、監督や、さらには奈緒ちゃんも「撫は結構難しいキャラクターだと思う」と一緒に考えてくださって。みんなで話す時間を作ってもらえたことで、私が作ったものが弱いなと気づかされましたし、伝わりづらいかもしれないと学ぶことができました。

――奈緒さんと仲が良い役柄を演じるに当たって、キャラクター作り以外にどのようなコミュニケーションを取っていますか?

奈緒ちゃんとは初めましてだったのですが、年齢が近いこともあって、初日からたくさん話しかけてくださいました。普段、ももいろクローバーZというグループで活動しているときは、メンバーと一緒にいるので平気なのですが、1人になると人見知りが出てしまうことがあるんです。ですが、奈緒ちゃんの太陽のような笑顔で明るく「よろしくお願いします」と話しかけてくださったことで、私が隠し持っている人見知りが出ずに、楽しくコミュニケーションを取ることができています。撮影の合間には、作品について話すこともありますが、プライベートの過ごし方だったり、美容の話、「この塩がおいしいよ」など、他愛もない話をたくさんさせてもらっています。

――同じ市役所でエースとして働く大葉奏斗を演じる小関さんとはいかがでしょうか?

小関さんは同い年。あまりこの業界で1995年生まれの方と出会ってこなかったので、わりと最初からくだけてお話をすることができました。普段の小関さんも大葉さんのように、すごく気が利きますし、周りが見えているし、とても優しい方。その優しさに助けてもらうことがたくさんあります。

――撫が本性を見せる、海里のルームメイト・相澤悟役の倉悠貴さんはどんな方ですか?

一見何を考えているんだろうというような、ちょっと不思議なオーラをまとっている方。ですが、実際に話してみると年相応の青年らしさがある方で真面目なトーンで、ふざけているイメージがあります(笑)。私の方が実年齢でも設定でも年上なので、関係性的にはきょうだいのような感じでお話をしていました。

――ここまでの放送で印象に残っているシーンや、好きなシーンはありますか?

撫が「ほこ美が幸せになるのは許せないんだよね」とすごく強いセリフを言っていた第4話のシーン。生きていてそういった言葉を言うことってなかなかないじゃないですか。撫はこのドラマでは悪役パートを引き受けていると思うんです。そういったひどい言葉や行動をするシーンは心苦しかったのですが、監督から「悪い女を楽しんで。あなたがやるからそこに面白さが生まれるんだよ。意外性も生まれるし」と言われて、 思いっきり振り切ってできているのかなと思います。

自分が出ていないシーンでは、コメディの要素が強いところが好きです。第2話でほこ美が海里に会いにバーへ行って、自分が出されたものと同じカクテルを違う女の子に出しているところを目撃して「ふん」と怒っているシーンがとてもコミカルで大好きです。現場で奈緒ちゃん1人のシーンを見る機会は少ないので、台本を読んだだけでは想像しきれなかった、ほこ美の愛らしいキャラクターが奈緒ちゃんの味付けでより魅力的になっていて素敵だなと感じます。

――TBSドラマ初出演ということになりますが、印象はいかがでしょうか? どんな反響が届いていますか?

<火曜ドラマ>という響きに憧れるのもおこがましいぐらい、まさか自分がこのドラマ枠にレギュラーで出演させてもらえるとは思っていなかったのですごくうれしかったですし、周りの方からの反響もすごく大きいです。この枠のファンの方々が本当に沢山いらっしゃるので、その部分ではでプレッシャーもありますし、物語を動かす部分を担っているので、この作品の一員として盛り上げられるように精一杯頑張らなきゃなと、気が引き締まります。普段は歌って踊るのがメインで、ドラマの現場というものにそこまで慣れていないので、緊張がありますが楽しくやらせていただいてます。

――本作は主人公がボクシングに本格的に向き合う作品ですが、玉井さんはボクシングに対してどのようなイメージを持っていますか?

作中でも出てきましたが、私自身もボクシングや格闘技って怖いイメージがありました。ですが、「ボクシングは相手を敬うスポーツなんだ。同じだけ苦労をしてきた相手を尊敬する。だから全力でぶつかって殴るに値するんだ」という素敵な言葉に、なるほどなと思いました。この言葉はボクシングや格闘技だけでなく、普段の生活にも言えるなと。相手に対して尊敬の気持ちがあるからこそ色々な感情が生まれるので、このドラマやボクシングを通して学ぶことができました。

――玉井さんの<折れない心><諦めないマインド>を持ち続けるための秘訣は何でしょうか?

私自身が負けず嫌い。それは誰かに対してというわけではなく、できない自分に対して悔しいと思うタイプです。悔しいと思ったでき事は忘れませんし、次へのステップアップだなと、自分の中で反骨精神が芽生えることが多いかもしれません。それに口に出すことも大事だなと思います。私も苦手はあるのですが、こういうことをやりたい、叶えたい、乗り越えたいということを、誰かに、あるいは自分の心の中で、どこでもいいので言葉に出すといいと思います。

――実際に口に出してみて、叶ったことはありますか?

グループでの活動になるんですけど、『NHK紅白歌合戦』に出場したい、国立競技場でライブがしたいといったような大きな目標を、本当に実現できるか分からないような初期の段階から口にしていたんです。そうしたら実際に叶えることができたので、表明をすることも一つの手段だなと思ったんです。

――最後に第7話の見どころを教えてください。

撫とほこ美の関係が大きく変わってしまう回だと思います。ほこ美は撫との出来事がありますし、市役所や海里との間でも様々な問題が起こってちょっとボロボロになってしまう。そんななかでより一層ボクシングに向き合う姿にほこ美の強さが垣間見えると思うので、色々な角度でご覧いただきたいです。ほこ美の諦めない心に胸を打たれるところもたくさんあると思うので、 ぜひ見守ってもらえたらうれしいです。

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