熊野、花園出場ならず 高校ラグビー和歌山県大会
第104回全国高校ラグビーフットボール大会の出場権を懸けた和歌山県大会(県高校体育連盟など主催)は9日、和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場で決勝があり、熊野は近大和歌山に12―24で敗れた。4年ぶりの花園出場に届かなかった。
熊野は、前半の11分にトライを許して先制されたが、25分にマイボールスクラムから抜け出したNO8沖田瑛都選手(2年)が中央にトライを決めた。終了間際にはWTB月本優太選手(2年)が左サイドにトライを決めた。前半を12―5とリードして折り返したが、後半は近大和歌山に三つのトライを決められ、逆転負けを喫した。
試合後、熊野の選手たちは涙をこらえて「ナイスゲームやった」「胸を張ろう」と声をかけ合っていた。
吉澤峻介主将(3年)は「無失点で勝つつもりだったが、相手が自分たちの穴を突いてきた。それでも対応はできていたと思うし、全員で(目標の)『一丸ラグビー』ができたという実感はある」と前を向いた。「後輩たちは才能がある選手ばかり。これから1年頑張って、OBとして花園へ連れて行ってもらいたい」とエールを送った。
瀬越正敬監督は「チャンスに得点できず、最後の最後で上回られた。それでも一丸ラグビーはやってくれた」と話した。
観客席には野球部員やソフトテニス部員らが駆け付け、大きな声援を送った。
■田辺の6人、全力プレー 部員不足の学校が試合
全国高校ラグビー県大会の決勝があった9日、紀三井寺公園陸上競技場で、部員不足のため県大会に単独で出場できなかった学校の選手らによるエキシビションマッチ(練習試合)があった。紀南では田辺の選手6人が参加し、懸命にボールを追いかけた。
田辺は今夏まで星林と連合チームを組んでいたが、星林が単独で県大会に出ることになり、出場できなくなった。それでも田辺の選手たちは「何らかの形で試合はあるかもしれない」と、練習を続けていた。
エキシビションマッチは県大会決勝の前に前後半20分ずつであった。田辺は、紀北農芸などとチームを組み、星林や和歌山工業などの1、2年生から選抜したチームと対戦した。
田辺からは、3年の南出英徳、2年の中島颯、坂口陽大、1年の環颯太、平野永将、長瀬逸樹の各選手が出場した。相手の守備陣を突破しようと試みたり、タックルをしたりと奮闘した。3年の岡田朝陽選手は欠席だった。
PR(プロップ)としてスクラムの最前列を担った南出選手は試合後「即席のチームだったけど、一体感を持ってプレーできた。楽しかったという一言に尽きる」と笑顔で語った。
ラグビーの経験はなかったが、自分のように体が大きくても活躍できる競技という点で興味があり、1年生の夏休みに入部した。部員は少ないからこそ、仲間同士の距離が近くなり、監督の指導も受けやすいと前向きに捉えて努力し続けてきた。「部員不足はすぐに解消できないかもしれないが、後輩たちには、腐らずに自分たちのラグビーを深めてもらえたらうれしい」と期待した。
熊野は、前半の11分にトライを許して先制されたが、25分にマイボールスクラムから抜け出したNO8沖田瑛都選手(2年)が中央にトライを決めた。終了間際にはWTB月本優太選手(2年)が左サイドにトライを決めた。前半を12―5とリードして折り返したが、後半は近大和歌山に三つのトライを決められ、逆転負けを喫した。
試合後、熊野の選手たちは涙をこらえて「ナイスゲームやった」「胸を張ろう」と声をかけ合っていた。
吉澤峻介主将(3年)は「無失点で勝つつもりだったが、相手が自分たちの穴を突いてきた。それでも対応はできていたと思うし、全員で(目標の)『一丸ラグビー』ができたという実感はある」と前を向いた。「後輩たちは才能がある選手ばかり。これから1年頑張って、OBとして花園へ連れて行ってもらいたい」とエールを送った。
瀬越正敬監督は「チャンスに得点できず、最後の最後で上回られた。それでも一丸ラグビーはやってくれた」と話した。
観客席には野球部員やソフトテニス部員らが駆け付け、大きな声援を送った。
■田辺の6人、全力プレー 部員不足の学校が試合
全国高校ラグビー県大会の決勝があった9日、紀三井寺公園陸上競技場で、部員不足のため県大会に単独で出場できなかった学校の選手らによるエキシビションマッチ(練習試合)があった。紀南では田辺の選手6人が参加し、懸命にボールを追いかけた。
田辺は今夏まで星林と連合チームを組んでいたが、星林が単独で県大会に出ることになり、出場できなくなった。それでも田辺の選手たちは「何らかの形で試合はあるかもしれない」と、練習を続けていた。
エキシビションマッチは県大会決勝の前に前後半20分ずつであった。田辺は、紀北農芸などとチームを組み、星林や和歌山工業などの1、2年生から選抜したチームと対戦した。
田辺からは、3年の南出英徳、2年の中島颯、坂口陽大、1年の環颯太、平野永将、長瀬逸樹の各選手が出場した。相手の守備陣を突破しようと試みたり、タックルをしたりと奮闘した。3年の岡田朝陽選手は欠席だった。
PR(プロップ)としてスクラムの最前列を担った南出選手は試合後「即席のチームだったけど、一体感を持ってプレーできた。楽しかったという一言に尽きる」と笑顔で語った。
ラグビーの経験はなかったが、自分のように体が大きくても活躍できる競技という点で興味があり、1年生の夏休みに入部した。部員は少ないからこそ、仲間同士の距離が近くなり、監督の指導も受けやすいと前向きに捉えて努力し続けてきた。「部員不足はすぐに解消できないかもしれないが、後輩たちには、腐らずに自分たちのラグビーを深めてもらえたらうれしい」と期待した。