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国際大会で優勝 ロープ使った救助技術、和歌山県田辺市消防職員

台湾で開かれたロープ救助の国際大会で優勝した竹中隆也さん(左)、芝﨑竜司さん(中央)、森口翔吏さん=和歌山県田辺市消防本部で
台湾で開かれたロープ救助の国際大会で優勝した竹中隆也さん(左)、芝﨑竜司さん(中央)、森口翔吏さん=和歌山県田辺市消防本部で
 ロープを使った救助技術を競う国際大会がこのほど台湾であり、和歌山県田辺市消防本部の芝﨑竜司さん(32)、竹中隆也さん(25)、森口翔吏さん(23)が所属するチーム「START JAPAN」が優勝した。3人は大会で得た学びを実際の救助活動に生かしたいという。


 大会には日本と台湾の計20チームが参加。要救助者1人を5人で救助する際の安全性や確実性、迅速性などを、競技前まで各想定の内容を知らせない形式で競った。「斜面を滑落した人を引き上げる」「宙づりの人を地面まで引き降ろして救出」など、実際に起こりうる事故を想定した11の状況に各チームが挑戦した。

 田辺市消防本部の3人は、奈良市消防局、三重県伊賀市消防本部、三重県松阪地区広域消防組合の計4人とチームを構成。勤務時間外に時間を調整し、年間を通して訓練をしている。大会の半年前には月に4~5回と頻度を増やして訓練に励んだ。

 森口さんは「海外での大会は初出場で緊張した。結果が残せてうれしかった」、竹中さんは「実際の現場を想定しているので技術も高められた」、芝﨑さんは「職場の理解と協力があったから出せた結果。起こりうる事故を想定しているので、職場に普及させ、救助技術を向上させたい」と話した。

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