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WAFI 2024が北京平谷区で開幕

 
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AsiaNet 200440 (1208)

【北京2024年10月15日新華社=共同通信JBN】2024 World AgriFood Innovation Conference(WAFI 2024、世界アグリフードイノベーション会議)が10月11日の朝、北京市平谷区のJinhai Lake International Convention and Exhibition Center(金海湖国際会議・展示センター)で盛大に開幕しました。76の国・地域から著名な科学者、大学学長、教育者、起業家、農業分野の優秀な若手代表など、傑出した800人近いゲストが集まり、気候変動とアグリフードシステムの変革というテーマに焦点を当てました。

参加者は農業イノベーションの最新の成果を共有し、農業科学技術分野での最前線の課題について議論し、気候変動への対応策や世界のフードシステムにおける将来の変革の方向性について協議しました。この会議の目的は、世界の農業科学技術政策とモデルのイノベーションを促進し、世界の農業発展の新たな原動力を育て、産業・学界・研究の協力を深め、成果の普及を促進し、世界のフードセキュリティーを保護する英知と力を提供することです。

党指導部(Party Leadership Group)のメンバーで農業農村省副大臣のZhang Xingwang氏はスピーチで、中国政府は農業科学技術のイノベーションを常に重視してきたと指摘しました。中国政府は農業科学技術のイノベーションと産業イノベーションの深い融合を継続的に推進し、段階的な成果を達成し、国家のフードセキュリティーと農業・農村の近代化を強力に支援してきました。北京市党委員会と同市政府は農業、農村、農民に関する業務を大変に重視しており、農業科学技術イノベーションを非常に重要な位置に置いています。農業中関村(Agricultural Zhongguancun)の建設に牽引され、スマート農業と近代設備農業において飛躍的な進歩が達成されています。農業農村省は今後も支援を強化し、北京が全国の農業科学技術イノベーションの発展に新たな、より大きな貢献をするよう推進していきます。

党指導部メンバーで教育省副大臣のChen Jie氏は、農林教育の開放を加速することが必要であり、中国の農業大学が世界トップクラスの大学や研究機関、国際機関との本格的な協力を深めることを奨励すべきと述べました。これには、質の高い共同教育や共同科学研究の推進、世界の農業科学技術の発展に向けた中国の経験と人材的支援、ハイレベルな協力プラットフォームの構築などが含まれます。

Mu Peng北京市副市長は、北京は農業科学技術の主要課題に注力し、技術的ブレークスルーを強化し、科学技術、教育、人材における優位性を十分に活用することを示唆しました。北京市は科学技術イノベーションの環境を最適化し、世界をリードする農業中関村の創出を目指します。農業科学技術イノベーションと産業イノベーションの深い一体化を積極的に推進し、種子産業の首都を建設することに注力し、近代的農業産業システムの開発を加速することに重点を置きます。また、北京は国際的な農業科学技術の交流と協力を今後も拡大し、イノベーションのグローバルネットワークに積極的に参加し、科学技術のハイレベル交流活動を実行し、世界の農業人材がイノベーションを起こし、ビジネスを始めるための、より良いプラットフォームをより多く提供していきます。

中国農業大学の党書記で中国工程院の院士でもあるZhong Denghua氏は、アグリフードシステムの変革は、世界規模の気候変動という課題に対処するための重要な方策として国際的なコンセンサスになっていることを指摘しました。中国農業大学は、常に世界のフードセキュリティーに全力で取り組み、国際的な協力プラットフォームを積極的に構築し、WAFIを通じて世界の産学研究交流と国際交流・協力を深く推進してきました。同大学は、世界の一流農業大学との協力による人材育成と質の高い共同教育で大きな成果を達成しています。

開会式では、国連食糧農業機関のベス・ベクドル(Beth Bechdol)事務局次長が、世界の農業科学技術イノベーションの最新動向とホットスポットを分析した「Agricultural Innovation Report(農業イノベーション報告書)」を発表しました。国際農業研究協議グループ(CGIAR)のディレクターゼネラルであるIsmahane Elouafi氏は、「Outlook on Key Areas of Future Research and Innovation in Agriculture(農業における今後の研究と革新の主要分野の展望)」を発表しました。アフリカ緑の革命のための同盟(AGRA)のJean Jacques Mbonigaba Muhinda地域ディレクターは、「AGRA Report(AGRA報告書)」を発表しました。

Sun Qixin氏は、中国農業大学の将来的イノベーションに向けた戦略的計画とビジョンを紹介しました。同氏は、Pinggu Agricultural Zhongguancun(平谷農業中関村)に代表される新興革新勢力が急速に台頭していると述べました。北京市平谷区に建設されるNational Agricultural Science and Technology Innovation Port(国家農業科学技術イノベーションポート)はまもなく着工し、2028年までに全面稼動する予定です。このプロジェクトは国内外からトップクラスの研究とイノベーションの力を集め、世界のアグリフードシステムの変革と未来の農業教育・科学・産業の統合的発展に向けて体系的なソリューションを提供します。Dong'e Ejiao Co., Ltd.のChengJie社長は「China Agricultural University -- Dong'e Ejiao International TCM Industry Chain Science and Technology Innovation Platform(中国農業大学・Dong'e Ejiao国際中医薬産業チェーン科学技術イノベーションプラットフォーム )」を立ち上げました。New Oriental Education & Technology Groupの創立者兼会長であるYu Minhong氏は、「Live Streaming of Agricultural Products to Boost Rural Revitalization(農産品のライブストリーミングによる農村活性化) 」についての報告を行いました。

この会議期間中には、北京市平谷区にある農業中関村のプロモーションイベントも開催されました。当日は、気候変動とフードセキュリティー、アグリフードステムの低炭素化、農業天然資源と生物多様性の保全、小規模農家への支援といった中核的トピックに焦点を当てた4つの全体会議が開催されました。

この会議は「Innovative Agriculture for a Shared Future(共通未来のための革新的農業)」をスローガンに掲げ、「Climate Change and Agri-Food System Transformation(気候変動とアグリフードシステムの変革)」を中心テーマとし、開会式と全体会議、5つのテーマ別セッション、複数の並行セッション、そして1つのWorld AgriTech Expo(世界アグリテック・エキスポ)を含む「1+5+N+1」の形式で開催されました。

中国農業大学の国際会議センターでは10月9日、会議前の活動日として「Science and Technology Innovation Empowering Low-Carbon Transition(低炭素への移行を促進する科学技術イノベーション)」と「Climate Change: Adaptation and Mitigation Innovations in Agriculture(気候変動:農業における適応と緩和のイノベーション)」に関する会議を含む複数の並行セッションが開催されました。10月10日には、World Agricultural Universities Presidents' Summit(世界農業大学学長サミット)、Agri-Food Industry Innovation and Investment Summit & Innovation Show(アグリフード産業革新・投資サミット&イノベーションショー)、Agri-Food Industry Entrepreneurs' Summit(アグリフード産業起業家サミット)、International Agricultural Exchange and Cooperation Summit(国際農業交流・協力サミット)、World Agricultural Youth Assembly(世界農業青年会議)といった5つのテーマ別セッションが開催されたほか、新たんぱく質産業とアグリフードシステム変革、スマート農業国際会議、World Women in Agricultural Innovation Summitなどの並行セッションも行われました。さらに、中国・ブラジル農業経済貿易協力とグリーン開発に関する会議も開催されました。

会議の初日には、アフリカ諸国の政府当局者、国際機関の責任者、在中国外交使節、大学、研究機関、商工会議所の代表者ら60人近くを招き、中国・アフリカ農業科学技術協力に関する特別セッションも開催されました。彼らは中国とアフリカの農業科学技術協力における課題と機会について話し合い、中国・アフリカ農業科学技術と産業の協調的発展を促進しました。

会議と同時並行でWorld AgriTech Expoが開催され、International Exhibition Area(国際展示エリア)、Modern Agricultural Achievements Exhibition Area(近代的農業成果展示エリア)、Future Agricultural Technology Exhibition Area(未来農業技術展示エリア)、Corporate Exhibition Area(企業展示エリア)、Beijing-Tianjin-Hebei Coordinated Development Exhibition Area(北京・天津・河北協調開発展示エリア)、Research Institutions Exhibition Area(研究機関展示エリア)の6つの主要展示エリアが設けられました。Beidahuang、Dong'e Ejiao、ShouNong、Case New Holland、WBCSD、Oriental Selection、バイエルなど100社以上が出展し、世界の農業分野における最先端の成果、先端技術、先進モデル、優良プロジェクト、革新的な製品を紹介しました。World AgriTech Expoは世界の農業科学技術分野における代表的かつアイコニックな専門展示会になることを目指し、全力で取り組んでいます。

中国・北京で開催された2024 World AgriFood Innovation Conferenceは世界の英知を結び付け、世界の力を集め、国際協力と交流を促進し、平谷区の農業中関村の建設を共同で推進します。この会議は、トップの人材とプロジェクトを引き付け、国際競争力のある農業科学技術イノベーション・クラスターの構築に貢献し、科学技術革新と国際交流の国際的な中心地としての北京の影響力を高め、中国を農業大国にするために、より大きく寄与することを目的としています。

ソース:WAFI 2024



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