和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

「古道」お題に和歌を披露

厳かな雰囲気の中で営まれた献詠披講式(和歌山県田辺市本宮町で)
厳かな雰囲気の中で営まれた献詠披講式(和歌山県田辺市本宮町で)
 和歌山県田辺市本宮町の世界遺産・熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)はこのほど、「熊野古道」というお題で全国から募集した和歌(短歌)の入選歌などを披露する献詠披講式を開いた。


 毎年開いており、今回で37回目。76首が寄せられ、入選3首、佳作9首を選んだ。

 大社拝殿で営まれた式では、厳かな雰囲気の中、宮中歌会始披講会の堤公長会長らが入選歌などを読み上げた。九鬼宮司(68)は「世界遺産登録20周年にふさわしい力作ぞろいだった」と話していた。

 入選歌は次の皆さん。

 八咫烏巣立ちて高し杉木立 熊野古道は信仰の道 吉房新司(神奈川県)

 み熊野や草のふる道いにしへに たどりし人の足音を聴く 林純一(東京都)

 烏羽玉の夜明かす古道の八咫烏 清に響みて白露の光る 岡本貴久子(岐阜県)

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