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原愛造にまつわる「四人展」

会場に展示されている作品(和歌山県串本町串本で)
会場に展示されている作品(和歌山県串本町串本で)
 和歌山県串本町串本の紀乃国屋ビル2階にある「ギャラリーきのくに」で7日、「紀南地方に影響を与えた画家、原愛造にまつわる四人展」が始まった。原愛造(1891~1964)のまな弟子である植地貞夫さん、植野禎さん、太田俊伸さん、平田勝男さんの作品12点が並んでいる。4人が合同で展覧会を開くのは初めての試みで、100号サイズの迫力ある作品を鑑賞できる。11月15日まで。入場は無料。

 田辺市出身の原愛造は、洋画家・原勝四郎の弟。東京美術学校(現東京芸術大学)を卒業し、1930年に旧制新宮中学校(現新宮高校)に美術科教員として赴任した。58年に定年退職するまで数多くの美術家を送り出した。

 今回作品を展示している4人は、高校時代に原愛造から直接指導を受けた。植野さん(85)は「原先生には強く影響を受けた。一斉強制されず、あるがままを認めてくれた。今があるのは原先生のおかげ」と振り返る。

 4人は県内の中学校や高校で美術科教員として活動する傍ら、展覧会で受賞したり、個展を開催したりした。退職後も県美術家協会や熊野美術協会などに所属し、後進の美術家に影響を与えている。

 会場では肖像画や抽象画、写実的なものまで作者の個性ある作品が並ぶ。このほか、原愛造の作品2点もある。

 展示は午前9時~午後5時。土日曜、祝日も開館している。

 問い合わせは紀乃国屋(0735・62・1602)へ。

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