和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

空き家を「学生寮」に活用

 和歌山県上富田町で、町内の空き家を活用して学生寮を運営する一般社団法人「くちくまの学生寮」が設立された。現在、家主の支援も得て2戸を活用し、町内の熊野高校に通う5人が利用している。

 法人の代表理事は、同町の町議でもある家根谷美智子さんが務める。家根谷さんによると、同校併設の寮は定員があって入寮できなかった生徒は、1人暮らしや他校の寮に入寮して通学している。そのため、町内で住める場所を求める保護者の声があったという。

 2年前から、空き家を活用した学生寮づくりに取り組み、空き家は地元ボランティアの協力を得て改装。夕食も提供している。入居者には食費込みの寮費を払ってもらい、運営しているという。

 家根谷さんは「高校生が安心して、行きたい学校に行けるようにしたい。住居の提供だけでなく、生活を見守る大人の関わりも必要。寮母さんの役割をする人も募集し、環境を整えていきたい」と話している。

 問い合わせは、家根谷さんのメール(micchan.06280430@gmail.com)か電話(090・1022・4664)へ。
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