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『光る君へ』源氏物語へ恨み節 清少納言役・ウイカ「あのシーンは悩みましたね」【君かたり】

大河ドラマ『光る君へ』の場面カット(C)NHK
大河ドラマ『光る君へ』の場面カット(C)NHK
 大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜 後8:00 NHK総合ほか)キャストの撮影現場からのコメントを届ける「君かたり」が、同局の公式サイト内で更新された。今回は、ききょう(清少納言)を演じるファーストサマーウイカの声を紹介する。

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――「『源氏物語』を恨んでおりますの」
あのシーンは悩みましたね。やはりプライドがしっかりあるキャラクターだと思うんですよね、ききょうというのは。それを見せないというか強がっているけれども常に自分は負けないようなポジションを探す人間だと思っていたのが、台本にきたときに「腹が立っている」「恨んでいる」っていうのを「言うんだ!」っていうふうに思って、思っていても「ふん」「へ~」みたいな感じで強がるのかなと思いきや、ぶつけるっていうのは、やはり相当本人も覚悟がいっただろうし、カッとなって言ったというよりかはこれは私だけの解釈だと思うんですけど、やっぱり悲しさがあったと思うんです。

「友達じゃなかったの?」っていう悲しさ。「あんなにしゃべっていて、わたし定子様あんなに好きって言って、そのために書いているって話も散々していたのになんでそんなことするの?」っていう、いらだち。裏切られたと思っているんで、裏切られたときの悲しさっていうのがあったんだと思って、私はそこが強く恨んでいるっていうのは定子様への思いからの恨みもあるし、「あなた友達だったじゃん」っていう恨みが合わさって、愛憎みたいな感覚になってしまいました(笑)

――まひろとききょうの関係
歴史的に見たときにライバル視されるような位置関係になっているからこそ、最初近づけておくっていうこの手腕、本当に脱帽というか、そのほうがやっぱり悲しいし、悔しいと思うんですよね。これはもう悪口書かれる道が決まっちゃっているから。だからこそ、今まで第38回に至るまで何度も赴いて、二人の絆というか友情を丁寧に丁寧に編み込んでいったと思うんですよね。

そこのほどける瞬間、ギュっと結ばれた糸たちがパツンって切られる瞬間。すごくリアルだなと。この女同士の友情の中の糸がほつれていく感じというのが本当にリアル。「リアルだな」と思って「嫌だな」って思いました。シンプルに嫌ですね。

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