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斎藤工が発案の“移動映画館”四国で初開催 ゆりやん、一ノ瀬ワタル、ティモンディ、永野らに800人が歓声

移動映画館『cinema bird』が愛媛県西予市の乙亥会館と復興記念公園どすこいパークで開催
移動映画館『cinema bird』が愛媛県西予市の乙亥会館と復興記念公園どすこいパークで開催
 俳優で映画監督の斎藤工が発案した移動映画館『cinema bird』が、29日に愛媛県西予市の乙亥会館と復興記念公園どすこいパークで『cinema bird in 愛媛・西予』を開催した。四国地方では初めての開催で、西予市の住民約800人が無料で招待された。

【写真】ゲストのゆりやん、永野、一ノ瀬ワタル、ティモンディ

 『cinema bird』は2014年に宮城県石巻市で初開催され、以降、福島や熊本などの被災地を中心に、1日限りの映画館を提供し続けてきた。今回の西予市開催も、2018年の豪雨災害からの復興を支援する目的で行われ、災害で被害を受けた乙亥会館が会場として選ばれた。斎藤は「まだ傷が癒えていない人々もいると思うが、少しでも楽しい時間を過ごしてほしい」と語り、地域の未来への一助になればと開催の意義を強調した。

 映画の上映に加え、愛媛出身のお笑いコンビ・ティモンディや、ゆりやんレトリィバァ、永野によるお笑いライブが行われ、観客を大いに沸かせた。ティモンディは「帰ってきたという気持ちになる」と地元への思いを語り、観客との掛け合いで会場を盛り上げた。

 Netflixドラマ『極悪女王』が話題のゆりやんは、ドラマさながらの黒のリップを施したメイクに、竹刀を振り回して登場するも、まさかの「かわい〜!」と大歓声が巻き起こる。小ボケを軽快に取り入れたトークを繰り広げ、ものまねを多数披露し、会場は爆笑の渦に包まれた。

 今回の上映作品には、日本アカデミー賞受賞作『シコふんじゃった。』が選ばれ、相撲文化に縁のある西予市の会場にふさわしい映画となった。この映画にちなみ、相撲をテーマにしたNetflixドラマ『サンクチュアリ』で主役を演じた俳優・一ノ瀬ワタルもゲスト出演し、相撲ポーズを披露するなど会場を大いに盛り上げた。

 斎藤は最後に、「このイベントが西予市の皆さんにとって、大きな一歩になることを願っている」と感謝の言葉を述べ、イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。

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