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日本における産業用ロボットの稼働台数43万5000台、記録更新

AsiaNet 200406

【フランクフルト(ドイツ)2024年9月24日news aktuell/AsiaNet】

―調査レポート『World Robotics』によれば、産業用ロボットの稼働台数は43万5,299台で、5%の伸びとなった。2023年(暦年)の日本における年間設置台数は4万6,106台で、前年比9%減ながら、世界最大の産業用ロボット市場である中国に次いで世界第2位の地位を維持している。

「日本は世界で最もロボット導入が進んだ国の一つ」と、国際ロボット連盟(IFR)のマリーナ・ビル会長はいう。そして、「2018年から2023年にかけてのロボット稼働台数は6%という年平均成長率(CAGR)を記録し、世界第2位となっている」と述べる。

ロボットの輸出
日本は世界のロボット生産の38%を担う世界有数のロボット製造国である。2023年、日本の輸出台数は16万801台に達したが、2022年の過去最高記録20万7,737台から23%の減少となった。2023年の輸出率は78%で、72%~81%の通常の範囲内にある。

納入先の産業分野
2023年、電気・電子産業のロボット需要は1万4,692台に達した。新規設置には2年ごとの周期がある。2022年は循環的上昇の年に相当したが、それに続く2023年は20%減となった。ロボットの設置台数が最も多いのも、この分野である。4%増の14万3,768台という設置台数は、2023年の日本全体における稼働台数の33%に相当する。

2023年、自動車産業における新規設置台数は前年比7%減の1万1,881台となった。これは日本での総設置台数の26%に相当する。自動車産業における稼働台数は、2018年以降、年平均6%で増加してきたが、2023年には3%増の13万2,766台に達した。これは、総稼働台数の30%に相当する。

一般の産業分野としては金属・機械製造業が最大の納入先であり、2023年には4%減ながら7,854台の新規設置があり、日本における総設置台数の17%に相当する数字を記録した。稼働台数は10%増の6万4,915台で、3番目の規模を誇っている。これは2023年における日本全体の稼働台数の15%に相当し、同分野での2018年以降の年平均成長率は11%に及ぶ。

 
今後の展望

OECDでは、日本のGDP成長率として2024年は0.5%、2025年は1.1%を予想している。日本の自動車産業では、代替パワートレインに切り替えるために再編が進行中である。ほとんどの自動車メーカーでは、二次電池式電気自動車やFCV(燃料電池車)のポートフォリオの拡大を意図している。さらに、日本の自動車メーカーは、水素エンジン(水素を燃料とする内燃機関)を開発中である。このような製品ポートフォリオの多様化に伴い、それに対応する生産技術が求められている。
2024年のロボット需要は横ばいになり、2025年以降は一桁台半ばから後半のパーセント割合で回復すると予想されている。長い目で見れば、高齢少子化に伴い、日本の数多くの経済分野でオートメーション技術の導入が必要になるため、長期的には非常に明るい展望が開けている。

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ソース:International Federation of Robotics

(日本語リリース:クライアント提供)

 



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