【ニュースレター】唯一無二の「液体パーツ」。継承されるオイル開発への熱意
~エンジン実験の技術者が、オイルをエンジンコンポーネントの一つと位置づけて設計~
[画像1]https://digitalpr.jp/simg/1620/94826/700_429_2024091117235766e1539d3c325.JPG
エンジンコンポーネントの一つとして、エンジン開発と同時に進められる純正オイルの開発
エンジンオイルが担う複数のタスク
人間の身体を血液が駆け巡るように、オートバイのエンジンの中ではエンジンオイルが循環しています。一般的な運転をした場合、エンジン内をオイルが一周して戻ってくるまで、およそ10秒。この間、オイルは潤滑、密封、冷却、洗浄、そして防錆など、エンジンの健康を保ち、また性能をフルに発揮するためにさまざまなタスクをこなしています。
人それぞれ血液型が異なるように、もちろんオイルにも適正や相性が存在します。「当社では、エンジン実験の技術者が、メカであるエンジンと同時に“液体パーツ”と位置づける純正オイルについても開発しています」と話すのは、カスタマーエクスペリエンス事業部の星野諭さん。ヤマハ純正オイル「YAMALUBE(ヤマルーブ)」が、世界各国で“A Liquid Engine Component(液体エンジンコンポーネント)”として支持されているゆえんです。
自動車のエンジンオイルは、エンジン内の潤滑と密封が主なミッションです。これに対してオートバイのエンジンでは、クラッチやミッションの機能までが一つのユニットとして設計されているため、担うべき役割も多様かつ複雑です。「だからこそ、当社では伝統的にオイルを液体パーツとして捉え、自社での開発を続けてきました」と話します。
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定められた基準の開発用オイルを用いて、ベンチテストや走行実験を繰り返す開発現場
オイルにとっても過酷な「街中と酷暑」
あらためて言うまでもなく、オイルはエンジンの性能や信頼性に大きな影響を与えます。エンジン部品の一つとして捉えるオイルの仕様がわずかでも異なれば、実験等のプロセスにもブレが生じてしまいます。そのため、当社では「開発用オイル」と呼ばれる基準のオイルを定めて、エンジンの開発を進めています。その開発用オイルを用いてベンチテストや走行テストを繰り返しています。
テストに使用されたオイルや、新しい処方で企画開発したオイルは、社内の成分分析に回されて評価を受けることになります。こうしたプロセスを経て開発されたオイルは、さらに社内の認定機関でベースオイルや添加剤の種類・配合等の厳しい審査を受け、純正オイルの認定を受けた成分・仕様として世界各国に展開されていきます。
「お客さまの中には、もしかしたら誤解があるかもしれません。オイルの性能がよりシビアに問われるのは、船外機やオートバイの高性能エンジンだけというわけではないのです」と星野さん。「じつは、街中で発進・停止を繰り返す小排気量モデルが、オイルにとっては最も過酷だったりします。この夏のような猛暑や気温の高い国々ならなおさらです。愛車の性能や信頼性を100%発揮させるためにも、ぜひ愛車・愛艇には純正の“液体パーツ”を注いでいただき、これからも大切に使ってもらえればと思います」と話してくれました。
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テストで使用されたオイルは成分分析等にかけられ、ホームブレンドとも表現される純正オイルの仕様や配合が絞り込まれていく
■ヤマハ発動機の「技と術」 オイルは液体パーツ
https://global.yamaha-motor.com/jp/design_technology/technology/power_source/007/
■広報担当者より
「オイルを設計する」という言葉の響きに、違和感を持つ方もいることでしょう。そもそもオイルは化学の領域ですから、「設計」という言葉とは少しかけ離れた印象があります。成分分析等は化学に精通した専門的な社員が担当しているものの、オイルの性能を高め、仕様を絞り込んでいくのは機械系エンジニアの領域。分離給油方式「オートルーブ」の発明(1964年)に象徴されるように、受け継がれるオイルへのこだわりを開発現場で目にすると、「液体パーツ」という呼称がやはりしっくりきます。
本件に関するお問合わせ先
コーポレートコミュニケーション部 広報グループ
本社:0538-32-1145 / 東京:03-5220-7211
プレスリリース詳細へ https://digitalpr.jp/r/94826
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エンジンコンポーネントの一つとして、エンジン開発と同時に進められる純正オイルの開発
エンジンオイルが担う複数のタスク
人間の身体を血液が駆け巡るように、オートバイのエンジンの中ではエンジンオイルが循環しています。一般的な運転をした場合、エンジン内をオイルが一周して戻ってくるまで、およそ10秒。この間、オイルは潤滑、密封、冷却、洗浄、そして防錆など、エンジンの健康を保ち、また性能をフルに発揮するためにさまざまなタスクをこなしています。
人それぞれ血液型が異なるように、もちろんオイルにも適正や相性が存在します。「当社では、エンジン実験の技術者が、メカであるエンジンと同時に“液体パーツ”と位置づける純正オイルについても開発しています」と話すのは、カスタマーエクスペリエンス事業部の星野諭さん。ヤマハ純正オイル「YAMALUBE(ヤマルーブ)」が、世界各国で“A Liquid Engine Component(液体エンジンコンポーネント)”として支持されているゆえんです。
自動車のエンジンオイルは、エンジン内の潤滑と密封が主なミッションです。これに対してオートバイのエンジンでは、クラッチやミッションの機能までが一つのユニットとして設計されているため、担うべき役割も多様かつ複雑です。「だからこそ、当社では伝統的にオイルを液体パーツとして捉え、自社での開発を続けてきました」と話します。
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定められた基準の開発用オイルを用いて、ベンチテストや走行実験を繰り返す開発現場
オイルにとっても過酷な「街中と酷暑」
あらためて言うまでもなく、オイルはエンジンの性能や信頼性に大きな影響を与えます。エンジン部品の一つとして捉えるオイルの仕様がわずかでも異なれば、実験等のプロセスにもブレが生じてしまいます。そのため、当社では「開発用オイル」と呼ばれる基準のオイルを定めて、エンジンの開発を進めています。その開発用オイルを用いてベンチテストや走行テストを繰り返しています。
テストに使用されたオイルや、新しい処方で企画開発したオイルは、社内の成分分析に回されて評価を受けることになります。こうしたプロセスを経て開発されたオイルは、さらに社内の認定機関でベースオイルや添加剤の種類・配合等の厳しい審査を受け、純正オイルの認定を受けた成分・仕様として世界各国に展開されていきます。
「お客さまの中には、もしかしたら誤解があるかもしれません。オイルの性能がよりシビアに問われるのは、船外機やオートバイの高性能エンジンだけというわけではないのです」と星野さん。「じつは、街中で発進・停止を繰り返す小排気量モデルが、オイルにとっては最も過酷だったりします。この夏のような猛暑や気温の高い国々ならなおさらです。愛車の性能や信頼性を100%発揮させるためにも、ぜひ愛車・愛艇には純正の“液体パーツ”を注いでいただき、これからも大切に使ってもらえればと思います」と話してくれました。
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テストで使用されたオイルは成分分析等にかけられ、ホームブレンドとも表現される純正オイルの仕様や配合が絞り込まれていく
■ヤマハ発動機の「技と術」 オイルは液体パーツ
https://global.yamaha-motor.com/jp/design_technology/technology/power_source/007/
■広報担当者より
「オイルを設計する」という言葉の響きに、違和感を持つ方もいることでしょう。そもそもオイルは化学の領域ですから、「設計」という言葉とは少しかけ離れた印象があります。成分分析等は化学に精通した専門的な社員が担当しているものの、オイルの性能を高め、仕様を絞り込んでいくのは機械系エンジニアの領域。分離給油方式「オートルーブ」の発明(1964年)に象徴されるように、受け継がれるオイルへのこだわりを開発現場で目にすると、「液体パーツ」という呼称がやはりしっくりきます。
本件に関するお問合わせ先
コーポレートコミュニケーション部 広報グループ
本社:0538-32-1145 / 東京:03-5220-7211
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