和歌山県田辺市龍神村柳瀬の「龍神村Ｄｒａｇｏｎ　Ｍｕｓｅｕｍ（ドラゴンミュージアム）」で１０日から、「龍」の造形作品などが並ぶ展示スペースの改装工事が始まる。展示作品をより鑑賞しやすくするほか、外壁にウォールアートを描き、看板なども新しくする。

　改装後は、全国から龍をテーマにした造形物５２点の応募があった「龍の造形大賞リターンズ２０２３」の作品を中心に展示する。その後も定期的に、これまで展示していた作品などと入れ替えて、同じ展示内容にならないよう工夫する予定という。

　また、新たな展示スペースには龍神を祭る社を設けるほか、３月に龍神村で開かれた催し「龍好きの集い」に参加した神奈川県在住の龍画家・絵獅匡さんが描いた天井画を取り付ける。絵獅匡さんは１２日から１８日まで、近くにある「ＤＲＡＧＯＮ　ＰＡＲＫ（ドラゴンパーク）」で天井画を制作し、絵を描いている様子は自由に見学できるようにする。

　改装工事のため、ドラゴンミュージアムは３０日まで展示スペースや建物内のトイレを閉鎖するが、地域の特産品や「龍」にまつわる商品などを集めたショップエリアは通常通り営業する（火曜休館）。また、１０月１～４日は休館し、５日にリニューアルオープンする。

　展示スペースの閉鎖に伴い、龍神観光協会による「辰（たつ）年記念！龍神晴スタンプラリー」の対象施設となっているドラゴンミュージアムでは、スタンプの達成条件を入場チケット（有効期限なし）の購入か、ショップエリアで５００円以上の商品購入のどちらかに変更する。期間は１１～３０日。

■ウォールアート参加募る
　龍神村の「龍の里づくり委員会」は１５日午後１時ごろから、外壁のウォールアートに色を塗る作業をするため、参加者を募っている。国道４２５号に面したドラゴンミュージアムの外壁にあらかじめ下絵を描いておき、そこに色を塗ってもらう。

　事前の申し込みは不要。希望者は汚れてもよい服装で参加する。問い合わせは、平日に龍神行政局の委員会事務局（０７３９・７８・０１１１）へ。