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龍と温泉絵柄、田んぼアート

「龍」の顔と温泉マークの絵柄がくっきりと浮かび上がった「田んぼアート」(4日、和歌山県田辺市龍神村安井で)
「龍」の顔と温泉マークの絵柄がくっきりと浮かび上がった「田んぼアート」(4日、和歌山県田辺市龍神村安井で)
 和歌山県田辺市龍神村安井の休耕田を活用し、穂の色が異なる稲を育てて絵を描く「田んぼアート」が間もなく見頃を迎える。高台となっている近くの龍神市民センター駐車場が観賞ポイントとなっており、くっきりと浮かび上がった「龍」の顔と温泉マークを見ることができる。


 地元の住民有志でつくる「田んぼアート実行委員会」(冨田進委員長)が2014年から毎年続けている恒例行事。地元の龍神中学校と南部高校龍神分校の生徒らも参加し、田植えや稲刈り、田んぼの雑草を取り除く草取りなどに取り組んでいる。

 今回は赤、緑、黄、黒の計4色で、辰(たつ)年にちなんだ「龍」の顔と、龍神温泉をアピールする温泉マークを描いた。6月に田植えをして、7月には絵柄が浮かび上がり始めた。9月中ごろにはさらに穂が色づいて、絵柄が一番きれいに見える見通しという。

 見頃に合わせて実行委は、龍神市民センター駐車場に観賞ポイントの目印を設置し、活動資金に充てるため筒状の募金箱なども置いている。また、龍神市民センターへの上り口には案内看板も取り付けた。

 冨田委員長は「日に日に穂が色づき、輪郭がはっきりと見えていて、大成功だと思う。龍神村に来た際は、ぜひ立ち寄って見ていただけたら」と話している。

 24日には、中高生が稲刈りを予定している。成長の早い黄色の「うるち米」のみを収穫し、赤と緑、黒色に使っている古代米は残すという。

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