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農家ら台風対策に追われる 週末の催しにも影響

台風に備えてビニールハウスを目張りする農家(29日、和歌山県田辺市中三栖で)
台風に備えてビニールハウスを目張りする農家(29日、和歌山県田辺市中三栖で)
 台風10号の接近に備え、和歌山県紀南地方の農家らが対策に追われている。週末のイベントにも影響が出てきた。

 田辺市中三栖の梅農家、廣畑佳和さん(35)は29日、資材が風で飛ばないよう束ねたり、天日干し用の木皿やコンテナを倉庫にしまったりと対策を講じた。耐風性のビニールハウスだが横からの強風に弱い素材のため、巻き上げ部分にばねを入れて隙間風が入ってこないよう目張りした。

 廣畑さんは「ビニールハウスを新調して以来、初の台風。予報では非常に強い台風と言われているので心配」と話した。

 市内のミカン園地では、強風でマルチシートが飛ばされないように土のうで押さえているほか、大雨による水の跳ね返りでミカンが腐るのを防ぐため、対応した薬剤を散布するなどの対策が見られた。

 野菜を栽培する農家は、ナスなどの夏野菜の支柱を補強したり、秋冬野菜の苗が振り回されないよう防風ネットをかぶせたりしている。

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