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ポケマルおやこ地方留学

仕掛けを使って魚を捕まえ、バケツに入れて観察する参加者(和歌山県古座川町小川で)
仕掛けを使って魚を捕まえ、バケツに入れて観察する参加者(和歌山県古座川町小川で)
 和歌山県の串本、古座川、すさみ、太地の4町で今夏、小学生とその親が自然に触れて命の大切さを学ぶ「ポケマルおやこ地方留学」が開かれた。6泊7日の日程で山や海、川を訪れ、農林水産業への学びを深めた。

 産直通販サイト「ポケットマルシェ」を運営する雨風太陽(本社・岩手県花巻市、高橋博之代表)が2022年7月から実施している。

 今月中旬、古座川町小川には3家族が農家のもとを訪れた。野菜の話を聞いたり、アユのつかみ取りを体験したりした。近くの川では川遊びをして楽しんだ。午後からは太地町でシーカヤック体験をした。

 このほか、参加者は期間中に養殖マグロの餌やりやキクラゲ収穫、ポンカンジャム作りなどを体験した。 雨風太陽の担当者は「年齢が若いうちから都市生活者が地方を訪れ、その土地の自然や文化、食に長期間触れられる機会を提供することで、多様な地域を次世代に残していきたい考えで始めた。今後もより多くの地域で実施していきたい。プログラムを通して地域と多様に関わる関係人口を増やし、地方の持続可能性向上に貢献していきたい」と話した。

 ポケマルおやこ地方留学は、スタートした22年が1地域のみの開催だったが、23年は5地域、今年は12地域と開催エリアを年々増やしている。

 今夏は7、8月の夏休み期間中に開催し、和歌山のほか北海道や東北、九州などが学びの舞台となった。同社によると、146家族が参加した。

 留学期間中、子どもたちは生産者のもとを訪れて「生き物」が「食べ物」になる瞬間を体験するなど食の裏側を学ぶ。親はインターネット環境が整った施設でテレワークができる。子どもと一緒に体験に参加することも可能という。

 県内では串本、古座川、すさみ、太地町が開催地となり、7、8月に東京都や神奈川県、愛知県などから計38家族が参加した。

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