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身近な材料で楽しく防災 みなべで親子の工作教室、和歌山

ペットボトルや活性炭などを使って、泥水をろ過する実験に取り組む子どもたち(18日、和歌山県みなべ町芝で)
ペットボトルや活性炭などを使って、泥水をろ過する実験に取り組む子どもたち(18日、和歌山県みなべ町芝で)
 和歌山県みなべ町社会福祉協議会は18日、同町芝の町社会福祉センター「はあと館」で防災工作教室を開いた。町内の親子11組が参加し、泥水をろ過する実験をしたり、新聞紙や段ボールでトイレを作ったりして、身近な材料を使った災害時に役立つ知恵を学んだ。


 地震や津波に備え、親子で楽しく防災に取り組んでもらおうと毎年開催している体験講座「みなべっ子防災クラブ」の一環。今回で6回目。地域のつながりづくりのため、この日は長寿クラブのメンバーらがボランティアとして作業を手伝った。

 実験では、町の子どもたちで組織する県ガールスカウト第5団のメンバーが、ペットボトルに小石とカット綿、活性炭を層になるよう詰めた装置を作り、泥水をろ過する様子を実演した。また、災害時には水道が止まりトイレが使えない可能性があるとして、新聞紙を折ってトイレ代わりにする方法も説明した。

 その後、町社会福祉協議会の山下恵里さん(38)らが段ボール箱を使ったトイレの作り方を紹介し、参加した親子がそれぞれトイレを工作した。

 みなべ町西岩代から参加した小森愛さん(9)は「ろ過実験で、汚かった水がきれいになるのを見て、すごいと思った。災害でトイレが使えなくなったら大変なので、家でももう一つ作ってみたい」と話した。

 町社福協の山下さんは「いざというとき、ここで体験したことを思い出してくれたらうれしい。子どもたちが災害に対応できる、生きる力を高められるよう、これからも続けていきたい」と語った。

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