中央線にワイヤロープ設置 2車線高速道路の正面衝突防止へ
国土交通省紀南河川国道事務所(和歌山県田辺市中万呂)が、暫定2車線になっている紀南地方の高速道路で、センターラインにワイヤロープを設ける事業を進めている。重大事故につながりやすい対面通行区間での正面衝突を防ぐためで、現在進めている那智勝浦新宮道路(新宮市―那智勝浦町)のほか、本年度中には紀勢自動車道(田辺市―すさみ町)でも着手する計画という。
国土交通省によると、ワイヤロープは、対面通行区間のセンターラインに支柱を立て、高さ約1メートルの高さまで、太さ1・8センチのワイヤ5本を張る構造。車が接触した際の衝撃を、ワイヤの引っ張りによって緩和する仕組みだ。
国交省では2017年度から、暫定2車線区間の高速道路で正面衝突事故が相次いだことから緊急対策として、ラバーポールに代えてワイヤロープを設置する安全対策の検証を実施。18年6月には、盛り土などの「土工区間」で本格的にワイヤロープの設置を進めると発表している。
紀南河川国道事務所によると、那智勝浦新宮道路(延長約15・2キロ)では、対策のための技術がまだ確立していないというトンネルや橋などを除いた土工区間約3・7キロで、ワイヤロープを設ける事業を進めている。
11月ごろから工事を始めており、今月中旬には約2キロに設置済み。2月中には作業を終える予定という。
さらに、紀勢道でも本年度から設置に着手する予定。まずは3月末までに約1キロを設置するとしており、同事務所の担当者は「ワイヤロープは重大事故の防止に効果がある。紀南地方でも順次設置を進めていきたい」と話している。
国土交通省によると、ワイヤロープは、対面通行区間のセンターラインに支柱を立て、高さ約1メートルの高さまで、太さ1・8センチのワイヤ5本を張る構造。車が接触した際の衝撃を、ワイヤの引っ張りによって緩和する仕組みだ。
国交省では2017年度から、暫定2車線区間の高速道路で正面衝突事故が相次いだことから緊急対策として、ラバーポールに代えてワイヤロープを設置する安全対策の検証を実施。18年6月には、盛り土などの「土工区間」で本格的にワイヤロープの設置を進めると発表している。
紀南河川国道事務所によると、那智勝浦新宮道路(延長約15・2キロ)では、対策のための技術がまだ確立していないというトンネルや橋などを除いた土工区間約3・7キロで、ワイヤロープを設ける事業を進めている。
11月ごろから工事を始めており、今月中旬には約2キロに設置済み。2月中には作業を終える予定という。
さらに、紀勢道でも本年度から設置に着手する予定。まずは3月末までに約1キロを設置するとしており、同事務所の担当者は「ワイヤロープは重大事故の防止に効果がある。紀南地方でも順次設置を進めていきたい」と話している。