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「未来塾」全国に広がれ 課題抱える地域で連携、和歌山県田辺市発

「未来塾」の首長懇談会であいさつする真砂充敏田辺市長(左奥)=熊本市で
「未来塾」の首長懇談会であいさつする真砂充敏田辺市長(左奥)=熊本市で
各地の「未来塾」
各地の「未来塾」
 地域課題をビジネスで解決する人材を育成する和歌山県田辺市の「たなべ未来創造塾」の取り組みが、熊本県と富山県、石川県へと広まっている。真砂充敏市長は「将来は地域を超えて課題を共有し、解決に取り組む『自治体版未来塾』ができれば」と話している。

 「未来塾」では講義や塾生同士の議論を通じ、自社の強みと地域資源を生かして、地域課題を解決するビジネスモデルを考える。田辺市で2016年度に創設。8期95人の修了生がおり、現在9期目がスタートしている。

 田辺市が熊本大学(熊本市)の協力を得ていることもあり、熊本県内では6市・地域で「未来塾」が発足している。熊本以外では富山県南砺市が20年から取り組んでおり、石川県小松市でも本年度創設する。

 田辺市では「未来塾」を起点に、地域の高校や都市圏の企業と連携した取り組みも始まっている。熊本県でも同様の動きがある。

 こうした中、各自治体のノウハウや成果を共有し、地域人材を起点とした持続可能な地方創生を議論しようと、田辺市長と熊本県内6カ所の首長、熊本大学による懇談会が22日、熊本大学であった。

 真砂市長は「地域の皆さんとつくり上げてきた田辺型地方創生が、全国に広がっていることを誇りに感じる。連携を密にし、持続的な発展に向けた取り組みをさらに強化したい」、熊本大学の大谷順理事は「共創型の地方創生モデルを全国、さらには世界へ広め、社会を変革したい」と話した。
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