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二階氏ら3人を刑事告発へ 3千万円の収支不記載か、市民オンブズマン

 市民団体「市民オンブズマンわかやま」の畑中正好事務局長は24日、自民党和歌山県連の2018~22年の政治資金収支報告書で、合わせて約3千万円の収支不記載があったとし、当時の県連会長で衆院議員の二階俊博氏と会計責任者の県議2人を、政治資金規正法違反の疑いで和歌山地方検察庁に刑事告発すると発表した。

 県内の自民支部や政治団体の政治資金収支報告書に、県連からの収入や県連への支出の記載があるのに、県連側の報告書では不記載になっている部分があるとしている。

 告発した5年間の収入の不記載は、27支部からの交付金約860万円と18政治団体からの寄付金約300万円の計約1160万円。支出の不記載は114支部への交付金約1710万円と6政治団体への寄付金約70万円の計約1780万円。

 また、県連による政治資金パーティー「政経文化パーティー」で、パーティー券購入者の公開基準である20万円超に当たるのに、内訳が記載されていなかったことも告発する。それぞれ1支部から収入があった18年の40万円、21年の24万円が該当するという。

 畑中事務局長は「収入の不記載は裏金になり得るし、支出の不記載は、出所不明の金から支出したことになり、裏金があったことが示唆される。厳重に処罰をしてもらいたい」と話した。

 畑中事務局長は6月にも、19~22年の県連の報告書に交付金や寄付金の支出記載があるのに、支出先とされている6支部と1政治団体に計約280万円の収入記載がないとして、政治資金規正法違反の疑いで和歌山地検に刑事告発している。

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