墜落や熱中症に注意 農業現場パトロール、和歌山労働局
近年、和歌山県内の農業での労働災害の発生数が増加傾向にある。昨年は78件(うち死亡災害1件)発生し、2008年以降では過去最多だった。紀南地方で特産の梅の収穫が繁忙期を迎える中、和歌山労働局は農業を重点業種として労働災害防止対策を推進しており、10日は田辺市内の梅の収穫作業の現場をパトロールした。
全国安全週間(7月1~7日)を前にした取り組み。県内の労働災害発生状況は、19年45件、20年53件、21年61件、22年53件で、23年は前年より25件増えた。
23年の事故別では、墜落、転落が33件(42%)、次いで転倒12件(15%)、切れ・こすれ11件(14%)、激突7件(9%)などだった。死亡災害1件は熱中症によるものだった。
10日は、和歌山労働局の松浦直行局長(60)や田辺労働基準監督署の嶋本輝樹署長(53)ら計8人が、JA紀南の案内で、同市秋津川のパイロットにある田中稔さん(68)の梅畑の収穫現場を確認した。
松浦局長は、田中さんから収穫作業の内容や危険性、休憩時間の取り方などについて話を聞いた。同JA指導部も、農家や従業員の高齢化が進み、農作業事故が起きる可能性も高まるとして、啓発に取り組んでいく考えを示した。
松浦局長は「地面に収穫用のネットを敷いて滑りやすい上に脚立を使い、頭より高い所の実を収穫する作業なので注意が上にいく。墜落に気を付けてほしいのと、熱中症にも気を配ってほしい」と語った。
和歌山労働局や労働基準監督署は、三脚脚立を使用する時は、小石などに乗らないように安定した場所を選び、開き止めを全開にすること、刈り払い機を使う時は、フェイスガードや防振手袋、すね当てなどを着用することなどを啓発している。安全週間に合わせ労働基準監督署は各現場をパトロールする。
全国安全週間(7月1~7日)を前にした取り組み。県内の労働災害発生状況は、19年45件、20年53件、21年61件、22年53件で、23年は前年より25件増えた。
23年の事故別では、墜落、転落が33件(42%)、次いで転倒12件(15%)、切れ・こすれ11件(14%)、激突7件(9%)などだった。死亡災害1件は熱中症によるものだった。
10日は、和歌山労働局の松浦直行局長(60)や田辺労働基準監督署の嶋本輝樹署長(53)ら計8人が、JA紀南の案内で、同市秋津川のパイロットにある田中稔さん(68)の梅畑の収穫現場を確認した。
松浦局長は、田中さんから収穫作業の内容や危険性、休憩時間の取り方などについて話を聞いた。同JA指導部も、農家や従業員の高齢化が進み、農作業事故が起きる可能性も高まるとして、啓発に取り組んでいく考えを示した。
松浦局長は「地面に収穫用のネットを敷いて滑りやすい上に脚立を使い、頭より高い所の実を収穫する作業なので注意が上にいく。墜落に気を付けてほしいのと、熱中症にも気を配ってほしい」と語った。
和歌山労働局や労働基準監督署は、三脚脚立を使用する時は、小石などに乗らないように安定した場所を選び、開き止めを全開にすること、刈り払い機を使う時は、フェイスガードや防振手袋、すね当てなどを着用することなどを啓発している。安全週間に合わせ労働基準監督署は各現場をパトロールする。