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今季ウミガメ初上陸 例年より2週間遅く、和歌山県みなべ町・千里の浜

みなべ町山内で確認されたウミガメの上陸跡(2本の点線内)=上空からドローンで撮影、和歌山県みなべ町教委提供
みなべ町山内で確認されたウミガメの上陸跡(2本の点線内)=上空からドローンで撮影、和歌山県みなべ町教委提供
 和歌山県みなべ町教育委員会は3日、同町山内の千里の浜で、今季初となるウミガメの上陸跡を確認した。2日夜から3日未明にかけて上陸したものとみられるが、産卵はしていなかったという。


 3日に確認した上陸跡は一つ。穴を掘った様子はあったが、砂に棒を差したり手掘りしたりして確認したところ、産卵はなかった。

 例年、千里の浜では5月20日前後に初上陸を確認しており、今年は2週間ほど遅い。

 ウミガメの上陸は8月上旬まで続く。昨年は5月20日~8月15日に上陸88回、産卵31回を確認した。近年産卵が少ない傾向にあり、昨年の産卵回数は、1998年(上陸69回、産卵29回)、2021年(上陸59回、産卵30回)に次いで過去3番目に少なかった。

 例年、NPO日本ウミガメ協議会が派遣する学生ボランティアや地元のボランティアが、上陸や産卵を調査したり、観察者を案内したりしている。

 町教委に申請すれば、6月15日から上陸、産卵の観察ができるが、1日50人までに制限しており、週末は大変混み合う。

 観察については、町のホームページで紹介している。観察の申請は、町教委へファクス(0739・74・3621)か電子メール(kyoiku@town.minabe.lg.jp)で、住所、氏名、電話番号、観察希望日、参加人数、観察目的を書いて送る。

 問い合わせは、町教委教育学習課(0739・74・3134)へ。

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