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時代行列でにぎわう 温泉の恵みに感謝、和歌山・白浜町で献湯祭

山神社へ向かう時代衣装の行列(1日、和歌山県白浜町で)
山神社へ向かう時代衣装の行列(1日、和歌山県白浜町で)
 白浜温泉の恵みに感謝する献湯祭(実行委員会主催)が1日、和歌山県白浜町湯崎の山神社(温泉神社)で営まれた。華やかな時代衣装の行列が温泉街を歩くなどしてにぎわった。

 献湯祭は今年で38回目。1929年6月1日の昭和天皇訪問を記念して、翌30年から式典が開かれるようになり、87年から献湯祭として営まれている。

 白装束を着た、町内に源泉を持つ温泉会社8社や町の関係者、奈良時代衣装を着た女性ら計約100人の行列が、白良浜駐車場から出発。温泉関係者は、この日の「一番湯」を入れた角樽(つのだる)をかついで約2キロ先の山神社まで運び、奉納した。

 行列が出発する前には、白良浜駐車場近くにある「有間皇子之碑」前で式典があり、参列した関係者が玉串をささげた。

 南紀白浜観光協会の藤田正夫会長は「温泉は白浜の観光の起点になった大切な資源で、献湯祭は白浜にとってすごく大事な祭り。多くの人に知ってもらい、白浜の観光のさらなる発展につなげていきたい」と話した。

 白浜温泉は「日本三古湯」の一つ。657年に訪れた有間皇子の勧めで、翌年に斉明天皇と皇太子が来訪したと「日本書紀」に記されており、有間皇子は白浜温泉の名を広めた恩人とされている。

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