生きた姿珍しい ゲッコウスズメダイ、和歌山・串本海中公園で展示
和歌山県串本町有田の串本海中公園センター水族館は、うろこの光沢が月光を思わせることから名付けられた「ゲッコウスズメダイ」(スズメダイ科)3匹を展示している。同館の飼育員によると、生きた姿はなかなか見ることができない珍しい魚で、水族館での展示例も数館のみという。展示は5月末まで。
多くのスズメダイ科の魚は沿岸の浅い海域に生息しているが、ゲッコウスズメダイは水深100メートル前後の深場にいる。形態が似たトウカイスズメダイの一種とされていたが、2019年に新種として記載された。国内では相模湾から琉球列島にかけての黒潮流域で生息が確認されている。
展示している個体は体長約14センチ。町民が潮岬沖の水深120メートルから釣り上げ、同館に寄贈した。
飼育員の大西遼さんによると、串本の海は水温20度程度だが、深場にいるため水槽内の水温を15度に下げ、オキアミやキビナゴを与えて飼育している。縄張りがあるため、3匹ともに大体決まった位置にいることが多いという。
大西さんは、深場で採集が難しく、これまで沖縄県の美ら海水族館や高知県の足摺海洋館などでしか飼育された例がないことを話し「なかなか生きた姿を見ることができないのでじっくりと観察してみてほしい」と呼びかけている。
多くのスズメダイ科の魚は沿岸の浅い海域に生息しているが、ゲッコウスズメダイは水深100メートル前後の深場にいる。形態が似たトウカイスズメダイの一種とされていたが、2019年に新種として記載された。国内では相模湾から琉球列島にかけての黒潮流域で生息が確認されている。
展示している個体は体長約14センチ。町民が潮岬沖の水深120メートルから釣り上げ、同館に寄贈した。
飼育員の大西遼さんによると、串本の海は水温20度程度だが、深場にいるため水槽内の水温を15度に下げ、オキアミやキビナゴを与えて飼育している。縄張りがあるため、3匹ともに大体決まった位置にいることが多いという。
大西さんは、深場で採集が難しく、これまで沖縄県の美ら海水族館や高知県の足摺海洋館などでしか飼育された例がないことを話し「なかなか生きた姿を見ることができないのでじっくりと観察してみてほしい」と呼びかけている。