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紅葉の奥辺路を歩く 護摩壇山で幻の古道ツアー

色づく山中を歩く参加者(和歌山県田辺市龍神村龍神で)
色づく山中を歩く参加者(和歌山県田辺市龍神村龍神で)
 和歌山県田辺市龍神村龍神、護摩壇山付近でこのほど、「幻の熊野古道奥辺路・紅葉ウオーキングツアー」があった。和歌山市などから参加した17人が、ガイドの案内を聞きながら歩き、終了後は龍神温泉につかった。

 龍神村で活力と魅力あふれる里づくりを目指している「龍の里づくり委員会」の企画部会イベント企画班の主催。同班は、高野山から龍神村を経て熊野本宮大社へ続く山岳信仰の道を「幻の熊野古道・奥辺路」として開拓。危険な所は道普請で整備を進め、新たな観光客を呼び込もうと今年春にウオーキングツアーの第1弾を開いた。

 そのツアーが好評で、参加者へのアンケートで「紅葉した時も歩きたい」という希望があったことから、護摩壇山周辺が色づくこの時季に第2弾として開いた。

 今回は護摩壇山森林公園入り口にある遊歩道からスタート。途中から林道に入り、弘法大師が着衣を掛けたとされる岩まで約5キロを歩いた。霧が出ていたが次第に晴れ、帰りは別ルートをたどり紅葉に染まる尾根を散策した。

 イベント企画班のスタッフ9人が随行し、事前に参加者に護摩壇山やそこにあるブナの原生林、龍神村に伝わる空海の足跡などを書いた案内文を手渡して現地で紹介した。

 イベント企画班の中川政寿さん(38)は「前回参加した人もいて、奥辺路が好きになってくれる人が少しずつ増えている。紅葉の写真を撮って楽しみながら歩いている人もいて、紅葉も奥辺路の魅力の一つになる。スタッフも経験を積んで自信がついて成長していると感じる。次回は泊まりのツアーを開きたい」と話した。

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