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子ども、家庭の悩み支援 和歌山・白浜「のこのこ」施設移転

2階に「くまのっ子児童家庭支援センターのこのこ」が入っているクオリティソフト東館(和歌山県白浜町中で)
2階に「くまのっ子児童家庭支援センターのこのこ」が入っているクオリティソフト東館(和歌山県白浜町中で)
 子どもと家庭に関する相談に応じる「くまのっ子児童家庭支援センターのこのこ」(藤藪庸一センター長)が今月から、和歌山県白浜町中のIT企業「クオリティソフト」東館2階に移転した。


 児童家庭支援センターは、児童福祉法に基づいて設置される児童福祉施設。のこのこは紀南地方を対象とし、同町三段壁での自殺防止活動を続けているNPO白浜レスキューネットワークが運営している。

 昨年4月に県の委託を受け、5月に同町の青少年研修センター内に開設。11月に同町堅田へ仮移転したが、今月1日、元々開設を予定していたクオリティソフト内に移った。

 子どもの発達や虐待、いじめ、不登校、ひきこもりなどの深刻な悩みに、社会福祉士や精神保健福祉士、臨床心理士といった専門の資格を持つスタッフが相談に応じ、家庭が孤立しないように各教育機関のつながりをつくることで問題解決に取り組んでいる。相談は無料。秘密は厳守する。

 相談以外にも、センターを広く知ってもらうため、親子の広場「のこのこ広場」や子ども食堂「のこのこ食堂」を開くなどしている。

 藤藪センター長は、自殺防止活動に長く関わる中で、幼少期から18歳までの育児環境が後の人生に大きく影響すると感じており、「家庭と教育現場を支える受け皿になりたい」と話している。

 また、白浜レスキューネットワークが運営する明誠高校(島根県)の広域通信制課程「和歌山白浜SHIP(シップ)」は、白浜バプテストキリスト教会などで授業をしていたが、のこのこと同じく4月からクオリティソフト東館で開校している。

 のこのこへの相談は、来所か、電話・ファクス(0739・45・8818)、メール(nokonokojikasen@gmail.com)、LINE(ライン)で受け付けている。家庭に訪問することもできる。

 受付時間は午前9時~午後5時45分。土日曜、祝日、年末年始は休み。
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