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「プロ人材」で課題解決を わかやま産業振興財団が事業所に呼びかけ、支援制度も

 わかやま産業振興財団(和歌山市)は、和歌山県内の事業所に対し、課題解決などの方法として、都市部などで活躍する人に副業や兼業として業務を委託する「プロフェッショナル人材事業」の活用を呼びかけている。支援制度もある。


 内閣府の事業で、県内では同財団が2020年度から人材と企業を結び付ける拠点となっている。

 財団によると、課題解決を目指し正規雇用や外注をする場合、費用がかさむほか、雇用や契約を継続しても課題解決が難しいと推測できてもすぐに打ち切ることは難しく、経営上のリスクが高い。そこで、必要なときだけ、その課題に通じた人材の手を借りる方法もあると紹介している。

 人材は都市部の企業などの社員や、フリーランス、個人事業主ら。依頼例は、通信販売強化などの販路拡大▽新商品開発などの事業拡張▽製造工程や受発注管理のIT化などの生産性向上▽経営戦略決定や組織・人事改革などの経営管理などがある。

 契約は人材会社を通じて実施。手数料や人材への報酬などが必要になるが、財団が一部を負担する。勤務は原則リモートワークになるが、人材が事業所を訪問する場合の支援制度も用意している。

 県内では集客や販売力の強化などで成果があり、繰り返し活用している事業所もあるという。活用した人材数は2020年度2人、21年度6人、22年度25人と増えている。

 財団シニアマネジャーの和歌哲也さんは「課題を解決したいときなどに、専門分野で経験のある人材を活用する方法があることも選択肢の一つとして知ってほしい」と話す。

■オンラインでセミナー
宿泊業者対象

 財団は28日午後1時半から、宿泊業者を対象に「副業・兼業プロ人材活用60分セミナー」をオンライン(ZOOM)で開く。無料。

 人材会社「みらいワークス」地域創生部の松本潤さんが「宿泊業の課題解決・他社と差をつける事例」を演題に講演するほか、事業を活用した紀南の温泉旅館経営者や、この旅館で活動した「プロ人材」も登壇する。

 会場のフォルテワジマ(和歌山市本町2丁目)での受講もできる。

 県プロフェッショナル人材戦略拠点のホームページから事前の申し込みが必要。締め切りは27日。問い合わせは同財団(073・433・3110)へ。

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