和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

100種類が集結!「梅酒フェス」 乾杯条例10周年の梅産地・和歌山県田辺市で

ずらりと並んだ梅酒の飲み比べを楽しむ来場者(18日、和歌山県田辺市湊で)
ずらりと並んだ梅酒の飲み比べを楽しむ来場者(18日、和歌山県田辺市湊で)
外国人観光客にも人気の東陽中の絵馬のワークショップ(18日、和歌山県田辺市湊で)
外国人観光客にも人気の東陽中の絵馬のワークショップ(18日、和歌山県田辺市湊で)
 和歌山県田辺市湊のJR紀伊田辺駅前や周辺の商店街で18日、さまざまなイベントが同時に開催された。時折、雨に見舞われたが、家族連れを中心に幅広い世代の来場でにぎわった。熊野古道を訪れた外国人観光客も立ち寄り、イベントを楽しんでいた。


 駅前の弁慶広場などでは、梅酒の魅力をPRするイベント「梅酒フェス‘23 in紀州田辺」が開かれた。田辺産を中心に、約100種類の梅酒が集結。来場者は思い思いに飲み比べながら、バラエティー豊かな味わいに酔いしれた。

 田辺市と梅酒ツーリズム事業実行委員会が初めて企画。「梅酒で乾杯条例」制定10周年をきっかけに誘客促進を図る「梅酒ツーリズム」の幕開けイベントとして開いた。

 飲み比べの会場には、完熟や熟成のほか、にごり、フルーツ系、黒糖入りなど多彩な梅酒が用意され、試飲チケットを買い求めた人たちが次々に訪れた。

 日高町から訪れた会社員の寺坂直哉さん(23)と、妻で会社員の友花さん(24)は「梅酒が好き。それぞれ味が違って楽しい。気に入った銘柄は、購入して家でも飲みたい」と笑顔で話した。

 今後、市内の飲食店21店舗で自家製梅酒などを提供する飲み歩き企画がスタートする。

■中学生の出店人気 ふれあいバザール

 中心市街地の6商店街では、この日限りのお値打ち品や特別メニューを店頭に並べる「ふれあいバザール商店街」があった。市商店街振興組合が恒例の「100円商店街」に代わるイベントとして企画。来場者は商店街を散歩しながら、お気に入りの店を探した。

 「TOYOマート」として田辺エンプラス前に出店した東陽中学校3年生は、田辺産食材を使った「めはり寿司(ずし)」や「ささみカツ」などを詰めた弁当を販売。八咫烏(やたがらす)をデザインした絵馬を色付けするワークショップもあり、行列ができる人気ぶりだった。

 外国人観光客を接客した佐々木和さんは「英語は何とか通じた。田辺の魅力を少しでも伝えられたのならうれしい」と笑顔を見せた。

 4、5店を「はしご」したという田辺市東陽の女性(84)は「商店街で買い物することはあるけれど、イベントがあると楽しさが増す。中学生の弁当も食べるのが楽しみ」と話した。

 湊本通りの蟻通神社では、パンやコーヒーの県内外の人気店約20店が出店するイベントがあった。19日(午前11時~午後5時)も開催する。

公式SNS!フォローしてね!
友だち追加

アクセスランキング

趣味・娯楽

読者チャンネル

新着リリース

紀伊民報からのお知らせ