ヤマネの「歩道橋」、開発と自然保護を両立 和歌山の新宮高生、三重県の高速道路整備地で見学
新宮高校(和歌山県新宮市)の1年生約200人が15日、紀伊半島を一周する近畿自動車道紀勢線の一部である国道42号「熊野尾鷲道路」の整備に伴い、国の天然記念物「ヤマネ」を保護するために設けられた歩道橋などを三重県尾鷲市で見学した。専門家から説明を聞き、生徒たちは開発と自然保護を両立させることの大切さを学んだ。
ヤマネは日本固有種。体長は約8センチで、尻尾まで含めると13センチほど。海岸部の標高約20メートルの森から約2600メートルの森林に生息しており、夜行性で主に樹上で活動している。
国土交通省紀勢国道事務所(三重県松阪市)によると、この地域にヤマネが生息していることから、2021年8月に全線開通した熊野尾鷲道路の整備に伴って、専門家に調査や保護の協力を依頼した。
工事用道路の建設で森林を分断した所に、木から木へとヤマネなどの小動物が移動できるようにする歩道橋「三重のわアニマルパスウェイ」を計3本を設けた。直径15センチほどの木製の筒をロープでつなげたもので、長さは約20~40メートル。自然に戻る素材で作られており、苗木の育成に地元の小学生が協力して植樹した周辺の木が大きく育つまでの間、小動物の通り道となる。
また、トンネル工事のために坑口を伐採したエリアでも、ヤマネが好む木を植栽したという。
見学会では、この取り組みに協力してきた一般社団法人「ヤマネ・いきもの研究所」(山梨県)の代表理事で、新宮高校の卒業生でもある湊秋作さん(71)らが、生徒たちに事業の概要を説明。湊さんは「ふるさとの君たちに教えることができてうれしい」などと呼びかけながら、開発とともに自然を保護することの大切さを訴えた。
参加した森本健星君(15)は「いろんな工夫をしながらヤマネを守っていることが分かった。開発と自然保護が両立できるということが勉強になった」と話していた。
ヤマネは日本固有種。体長は約8センチで、尻尾まで含めると13センチほど。海岸部の標高約20メートルの森から約2600メートルの森林に生息しており、夜行性で主に樹上で活動している。
国土交通省紀勢国道事務所(三重県松阪市)によると、この地域にヤマネが生息していることから、2021年8月に全線開通した熊野尾鷲道路の整備に伴って、専門家に調査や保護の協力を依頼した。
工事用道路の建設で森林を分断した所に、木から木へとヤマネなどの小動物が移動できるようにする歩道橋「三重のわアニマルパスウェイ」を計3本を設けた。直径15センチほどの木製の筒をロープでつなげたもので、長さは約20~40メートル。自然に戻る素材で作られており、苗木の育成に地元の小学生が協力して植樹した周辺の木が大きく育つまでの間、小動物の通り道となる。
また、トンネル工事のために坑口を伐採したエリアでも、ヤマネが好む木を植栽したという。
見学会では、この取り組みに協力してきた一般社団法人「ヤマネ・いきもの研究所」(山梨県)の代表理事で、新宮高校の卒業生でもある湊秋作さん(71)らが、生徒たちに事業の概要を説明。湊さんは「ふるさとの君たちに教えることができてうれしい」などと呼びかけながら、開発とともに自然を保護することの大切さを訴えた。
参加した森本健星君(15)は「いろんな工夫をしながらヤマネを守っていることが分かった。開発と自然保護が両立できるということが勉強になった」と話していた。