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今夏、4年ぶり300万人超 和歌山県の観光客、コロナ禍前を上回る

海水浴客でにぎわう白良浜(8月、和歌山県白浜町)
海水浴客でにぎわう白良浜(8月、和歌山県白浜町)
 和歌山県は、今夏(7~8月)に県内を訪れた観光客は320万1900人だったと発表した。3年連続の増加で、コロナ禍前の2019年夏に比べて7万5400人(2・4%)上回り、4年ぶりに300万人を超えた。新型コロナウイルスの水際措置撤廃や円安の影響で外国人観光客が増加したという。

 観光客数は、主要観光地7カ所(田辺市龍神村、同市本宮町、旧白浜町、旧串本町、那智勝浦町、和歌山市、高野町)の合計。新型コロナの流行が始まった2020年は前年から大幅に減少したが、その後は宿泊、日帰りとも回復基調にあり、今夏も前年より増加した。

 宿泊客は77万1300人で、コロナ禍前の19年の82万2400人には届かなかった一方、日帰り客は243万600人で、19年の230万4100人を5・5%上回った。

■2地域で19年比2割増 那智勝浦、串本

 観光地別では那智勝浦町、旧串本町、和歌山市、高野町で総数が19年を上回った。このうち、那智勝浦町と旧串本町では2割多かった。

 那智勝浦町では宿泊客、日帰り客とも19年を上回った。宿泊客は7万6千人で、19年より18・8%多く、日帰り客は10万9500人で23・4%多かった。総数は21・5%多い18万5500人。外国人観光客の回復や4年ぶりに開催した花火大会が要因という。

 旧串本町は宿泊客が6万400人で、19年より23・1%少なかったが、日帰り客は35万4200人と31・9%多く、総数は19・4%多い41万4600人となった。

 このほか田辺市龍神村の総数は、19年より12・6%少ない4万4400人で、前年と比べても9%少なかった。同市本宮町は19年より23・9%少ない19万9700人、旧白浜町は3・5%少ない66万1500人。和歌山市は4・3%多い141万6800人、高野町は3・4%多い27万9400人だった。

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