胞子を飛ばすシダ植物のマンネンスギ(和歌山県田辺市龍神村で)
和歌山県紀南地方の山中で、シダ植物のマンネンスギ(ヒカゲノカズラ科)が胞子嚢穂(のうすい)を伸ばし、風が吹いたり、何かが触れたりすると、黄色い胞子を辺りに漂わせている。
田辺市龍神村の護摩壇山森林公園では、遊歩道や車道沿いで群生する。高さ10~30センチ。小枝の先に長さ2~5センチの胞子嚢穂を付けている。スギの小苗に見えるため、この名前が付いたという。
ヒカゲノカズラ科の胞子は石松子(せきしょうし)と呼ばれ、湿気を吸収しないので丸薬の衣に使ったり、線香花火に混ぜたりされる。