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ユズの里で初搾り 爽やかな香りいっぱいに、和歌山・古座川町平井

果汁を搾るためユズを機械に入れる作業員(10月31日、和歌山県古座川町平井で)
果汁を搾るためユズを機械に入れる作業員(10月31日、和歌山県古座川町平井で)
 和歌山県古座川町平井の出荷場で10月31日、ユズの今季初搾りがあった。搾られた果汁はジュースなどに加工して販売する。搾汁作業は11月末まで続く予定。「ユズの里」が爽やかな香りに包まれている。

 平井にある農事組合法人「古座川ゆず平井の里」(宇田篤弘代表理事)によると、町内60戸の農家が平井の里に出荷している。今季は前季比約16%増の約100トンを加工する予定。果汁を搾ってジュースやジャム、ポン酢など約30種類の商品に加工している。

 出荷場では、ユズを洗ったり、乾かしたりした後、直径5センチ以上の果実を機械に入れて次々と搾っていた。この日は約5トンを搾ったという。

 宇田代表理事(65)は「今年は豊作で品質もいいので、たくさんの人に手に取ってもらいたい。法人ができて来年で20周年を迎える。事業を継続させ、次の段階へとつないでいきたい」と話している。

 寒暖差の大きい土地で栽培されている同町のユズは、香りの良さが特徴。高齢化で生産者の減少が課題だったが、近年U・Iターンの生産者が支えている。平井の里でも樹高を抑えて低い位置で収穫できるようにしたり、水田だった土地を活用したりして、生産者の負担を減らしながら収穫量を増やす取り組みを進めている。

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