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医薬統合の大学院 近畿初、和歌山県立医大が来年4月に開設

和歌山県立医科大学付属病院(和歌山市)
和歌山県立医科大学付属病院(和歌山市)
 和歌山県立医科大学(和歌山市)は7日、来年4月に大学院「医学薬学総合研究科」を開設すると発表した。薬学の研究科を新たに設けるとともに、既存の「医学研究科」を再編する形。近畿地方では初の医薬統合型大学院になる。

 大学は医学部、保健看護学部と、2021年度に設置した薬学部からなり、大学院は医学研究科と保健看護学研究科を設けている。「医学薬学総合研究科」は今年3月に文部科学相に設置認可申請し、9月4日付で認められた。

 薬学の研究科の単独設置ではなく、医学との統合型とすることについて大学は「それぞれ単独の研究科で達成できる教育や研究のレベルを超えた、分野横断的な教育の充実、共同研究の一層の活性化を実現できる」としている。

 入学定員は現在の医学研究科と同じ56人。このうち、6年制の医、薬、歯、獣医の学部卒業生らが進む博士課程(4年制)「生命医療学専攻」の入学定員は35人。「先進医学」と「先進薬学」のプログラムがある。

 これと別に設ける「生命医療科学専攻」は、博士前期課程(2年制)が入学定員14人、博士後期課程(3年制)が7人。プログラムは「生命医科学」と「生命薬科学」。

 詳細は大学のホームページに掲載している。募集要項も閲覧できる。

 大学は12月に和歌山市の「和歌山城ホール」で、新設の研究科を紹介し、医学や薬学研究の展望を考えるシンポジウムを開催する予定。
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