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市和歌山が優勝 7年ぶり6度目夏の甲子園へ

優勝し、ガッツポーズしながら応援席に駆け付ける市和歌山の選手(28日、和歌山市の紀三井寺球場で)
優勝し、ガッツポーズしながら応援席に駆け付ける市和歌山の選手(28日、和歌山市の紀三井寺球場で)
 全国大会出場を懸けた和歌山大会の決勝が28日、和歌山市の紀三井寺球場であった。市和歌山が今大会初の延長タイブレークの末、5―4で和歌山北を破り、7年ぶり6回目の夏の全国大会出場を決めた。全国大会は8月6日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕する。

 【28日】

●決勝

和歌山北
002 000 011 00 -4
001 111 000 01×-5
市和歌山
(延長11回)

 〔北〕高瀬―村上〔市〕栗谷、小野、栗谷―麹家(本)村上(北)(二)吉田、七野、高瀬(北)、大江、大路(市)

 市和歌山は3回に2点本塁打を浴び、先制を許したが、その裏から6回まで小刻みに加点し、リードした。

 9回に追い付かれ、無死一、二塁の状態で攻撃が始まるタイブレークの延長戦に突入。延長11回、1死満塁で主将の熊本が左前に適時打を放ち、サヨナラ勝ちした。

 和歌山北は3―4で迎えた9回に2死一、二塁で高瀬が右翼線にはじき返す二塁適時打を放ち、同点にする粘りを見せたが甲子園には一歩届かなかった。

■3人が紀南出身

 市和歌山のメンバーの中で、3年の小野莞都君(本宮中)と田嶋優汰君(上芳養中)、2年の玉置大翔君(南部中)が紀南出身。中学の時は小野君が「和歌山南紀ボーイズ」、田嶋君が「田辺ボーイズ」、玉置君が「御坊ボーイズ」でプレーした。

 左翼手で先発出場した玉置君は2回に安打を放った。田嶋君は決勝で出場の機会がなかったがベンチで声を出し、チームを盛り上げた。7回途中でマウンドに上がった小野君は「苦しい状況が続いたが、優勝することができてほっとした。自分たちの力を信じて、自信を持って、甲子園に臨みたい」と意気込んだ。

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