和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

【動画】白浜温泉の繁華街が通行再開 夏の行楽シーズン前に歩行者用トンネル完成

 白浜温泉の繁華街で、のり面崩落のため全面通行止めになっている和歌山県白浜町の町道柳橋小谷線(柳橋通り)で、町が進めていた歩行者用の仮設トンネルの設置工事が完了した。23日夕方から通行できる。


 町によると、崩落は5月20日午前9時15分ごろに発生。のり面が高さ13・5メートル、延長19・1メートルにわたって崩れた。崩落による人的被害はなかった。 

 現場は柳橋通り、銀座通り、銀砂通りが交わる繁華街。地域住民だけでなく、通学する子どもや観光客も使う道であるとし、地元町内会は早期復旧を求める要望を町にしている。

 町は、年間で最もにぎわう夏の行楽シーズン前に、歩行者だけでも通行できるようにしようと、崩落したのり面上部から落石があってもけがをしないようにコンクリート製のトンネル(縦横2メートル、延長24メートル)を設置した。

 トンネルは、出入り口にスロープを付けているほか、内部に照明を設置しており、夜間も通れる。工事は、当初7月上旬完了を予定していたが、材料の調達がスムーズに進んだことや、地元土木組合の協力で2週間ほど早くなった。

 柳橋通りで民宿を営む那須弘明さん(91)は「回り道はあるが、遠回りで坂道なので、歩いて買い物に行く高齢者が苦労していた。まずは歩行者だけでも通れるようになって良かった」と喜んでいた。

 町建設課は「24、25日と白良浜でビーチラグビー大会がある。全国から多くの人が訪れ、街中を歩くと思うので、間に合って良かった」と話した。

 町は、自動車も通れる完全復旧の時期については来年3月を目指すとしている。現在通行止めにしている柳橋通りの上にある柳橋は、調査で問題がなければ7月中にも通行止めを解除する予定。今回崩れたのり面の反対側ののり面も補強工事を検討している。

 なお、トンネル近くにある足湯施設は24日から再開する。利用時間は午前8時~午後10時。7月1日からは午前7時~午後10時。

完成した柳橋通りの歩行者用仮設トンネル(22日、和歌山県白浜町で)
完成した柳橋通りの歩行者用仮設トンネル(22日、和歌山県白浜町で)
地図 「柳橋通り」
地図 「柳橋通り」
公式SNS!フォローしてね!
友だち追加

アクセスランキング

趣味・娯楽

読者チャンネル

新着リリース

紀伊民報からのお知らせ