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大鳥居ピンクに染まる 熊野本宮大社で乳がん啓発

ピンク色にライトアップされた熊野本宮大社旧社地・大斎原の大鳥居(和歌山県田辺市本宮町で)
ピンク色にライトアップされた熊野本宮大社旧社地・大斎原の大鳥居(和歌山県田辺市本宮町で)
 乳がん早期発見の啓発に取り組んでいる「ピンクリボン紀南」(村上きみよ代表)は13日、和歌山県田辺市本宮町の世界遺産熊野本宮館で、専門の医師らによる講演会を開いた。日没後には、熊野本宮大社旧社地・大斎原(おおゆのはら)にある大鳥居がピンク色にライトアップされ、今年10年目を迎えた取り組みをアピールした。

 ピンクリボン紀南は2010年に発足。毎年10月に本宮町で啓発イベントを開いている。

 講演会には約150人が来場した。村上代表が「癒やしと再生の地である熊野本宮で行うピンクリボンライトアップも10年目を迎えることができた。女性の11人に1人が乳がんになるといわれるが、早期発見で90%以上が治るといわれており、検診が大変に大切。一人でも多くの方にピンクリボン運動を知ってもらいたい」とあいさつ。

 白浜はまゆう病院の粉川庸三・乳腺外科部長が「乳がん検診をうけよう」と題して講演し、検診の利点や欠点を説明した上で、受診率は増加傾向にあるが、和歌山県は全国平均よりも低い状況だと指摘。「検診を受けて精密検査が必要と言われながら受けていない人もおり、最後の結果が出るまで受けることが大事」と呼び掛けた。

 また、南紀チアーエンジェルスがチアリーディングを披露してピンクリボン運動に花を添えたほか、乳がん患者や家族らでつくる「スマイルの会」の出羽明美代表が「一歩一会」と題して講演した。

 大鳥居は午後6時から9時まで照明機によってライトアップされ、写真愛好者らが訪れた。

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