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マスターズやり投げで日本新 すさみ町の加藤さん2冠

全日本マスターズ陸上競技選手権大会のW65やり投げで日本記録を更新し、走り幅跳びでも優勝した加藤恵子さん
全日本マスターズ陸上競技選手権大会のW65やり投げで日本記録を更新し、走り幅跳びでも優勝した加藤恵子さん
 和歌山県すさみ町周参見の加藤恵子さん(67)が、このほど前橋市であった全日本マスターズ陸上競技選手権大会のW65(65~69歳の女性が対象)やり投げの部で、日本新記録の28メートル41を出して優勝した。自身が昨年出した日本記録を更新した。加藤さんはW65走り幅跳びでも優勝し、2冠を達成した。

 加藤さんは大会でW65のやり投げ、走り幅跳び、100メートルの3種目に出場した。やり投げは、自身が昨年の近畿マスターズで出した28メートル25の日本記録を16センチ上回った。走り幅跳びでは、3メートル84を記録して優勝。100メートルは16秒06で4位だった。

 加藤さんは元小学校の教諭で、教員時代から県内の陸上競技大会に出場。全日本マスターズなど全国規模の大会には、定年退職した後の61歳から出場している。スポーツが好きで、中学校時代はソフトボール部、高校は陸上競技部で体を鍛えた。

 「練習はうそをつかない」「自分に勝つ」がモットー。毎年、シーズン開始前に目標の記録と大会の成績を紙に書き、週に3日は練習に励んでいる。普段は町内の総合運動公園で練習し、陸上競技場のトラックで走りたい時は町外へ出向く。

 5日に和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場であった「和歌山マスターズ秋季大会」の100メートルでは15秒37を記録し、W65の県記録を更新。自身が掲げた目標記録もクリアした。三段跳びでも7メートル59を記録して優勝し、県新記録だった。

 昨年の100メートルのベスト記録は15秒48。練習で体力を維持した結果、記録を大幅に伸ばした。大会の直前にトラックで練習したことがよかったといい「練習すれば記録を伸ばせるという自信につながった。最近では一番うれしい」と喜ぶ。

 今後は100メートルで日本記録に挑戦したいという加藤さん。「全国に頑張っている仲間がいるから続けられる。友達や町の人、家族の応援も励みになっている」と話している。

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