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梅の里で古民家に泊まろう 観光客や援農者を歓迎、和歌山・みなべ

風情がある古民家のゲストハウス。昔の農具も置いている(和歌山県みなべ町晩稲で)
風情がある古民家のゲストハウス。昔の農具も置いている(和歌山県みなべ町晩稲で)
改装した室内。屋根裏に新たに4人が寝ることができる部屋を設けた
改装した室内。屋根裏に新たに4人が寝ることができる部屋を設けた
 和歌山県みなべ町晩稲に古民家のゲストハウスがオープンした。日本最大級の観梅の名所「南部梅林」の近くにあり、観光客だけでなく、梅の収穫など援農者の利用も期待する。将来は農業などの体験も提供したいという。


 梅の栽培や加工販売をする「紀州ほそ川」(細川達矢社長)の敷地内にあり、「みなべゲストハウス」の名で5月初めにオープンした。同社が運営している。建物は元々、同町徳蔵にあった。同社会長、細川庄三さん(64)の祖母の実家だった築75年の古民家を2004年に移築。一時は農家レストランにしていた。

 10年ほど前から、ワーキングホリデーでやって来た外国人の滞在所として利用していたが、観光客や援農者らにも使ってもらおうと改装し、ゲストハウスに衣替えした。

 木造の平屋だが、広い屋根裏部屋がある。部屋は2人部屋と男性用4人部屋(相部屋)、共有スペースがあるほか、屋根裏部屋が女性用4人部屋(相部屋)になっている。全室エアコンがある。風呂はなく、シャワーを備えている。台所や洗濯機は別棟。買い物に行ったり、町内を巡ったりするのに使ってもらえればと自転車の無料貸し出しをしている。

 外観も内装も風情があり、昔の農具やかまども置いていて、郷愁を誘う。

 宿泊料は、オープン記念価格で1泊3千円(税込み、素泊まり)。予約はブッキング・ドット・コムでできる。

 みなべ町は日本一の梅の産地で、全国有数のアカウミガメの産卵地があることでも知られる。熊野古道や海岸の見どころ、ゆったりくつろげる温泉もある。

 細川さんは「町内や紀南の観光の際に利用してもらえればと思う。今は梅収穫のシーズンでもあり、他の地域からアルバイトにやって来た人にも使ってもらいたい」と話す。同社では梅を加工していることから、工場見学や梅干しの試食もでき、将来的には梅の収穫や梅染めの体験もできればという。「みなべのファンを増やし、交流から移住につながっていけば」と期待を込める。

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