岩場で羽休めするキアシシギ(和歌山県田辺市新庄町で)
北の繁殖地を目指す旅鳥であるシギやチドリの仲間が、和歌山県紀南地方の海岸で羽休めする姿が見られている。
多くのシギ・チドリ類は、夏にロシアやアラスカなどで繁殖し、オーストラリアや東南アジアなどで越冬する。このため、中継地の日本では春と秋に観察することができる。
田辺市新庄町の鳥ノ巣半島では数羽のキアシシギが飛来。全長25センチほど。潮が引いた波打ち際で餌を探している。「ピューイ」などと甲高い鳴き声を上げる。
日本野鳥の会県支部会員は「群れには複数の種類が交じっている可能性があり、見かけた時は注意深く観察してほしい」と話している。