競走馬に「梅パワー」 みなべの企業が専用サプリ開発
和歌山県みなべ町晩稲の「紀州ほそ川飼料」(細川陽介社長)が、梅を原料にした競走馬の健康維持、食欲増進のためのサプリメントを開発した。同社は日本中央競馬会(JRA)の馬主にもなり、サプリを与えている同社保有の競走馬がG1レースに出走するなど活躍。そのサプリへの注目度が高まっている。
同社は2021年に設立した。梅加工販売会社「紀州ほそ川」が中核となる「紀州ほそ川グループ」に所属。紀州ほそ川は梅酢を活用するなど、大学との研究で梅の機能性に注目した商品を開発、販売に取り組んできた歴史がある。
紀州ほそ川の先代社長である父の代から、乗馬クラブの馬用に梅の抽出物を使った飼料を手がけてきた。父の跡を継いで、陽介さん(40)の弟で紀州ほそ川社長の達矢さん(37)が競走馬への市場開拓に乗り出した。陽介さんも加わって、昨年、競走馬専用サプリ「Vitav(バイタブ)」を開発した。
原材料はみなべ町で栽培した紀州梅。特殊製法でクエン酸やリンゴ酸など有用成分が凝縮されており、サプリは液体。餌に混ぜたり、経口投与したりする。競走馬理化学研究所(宇都宮市)で薬物検査をしたところ陰性で、ドーピングにはならないという結果だった。
■馬が広げる梅の良さ
陽介さんは競走馬が好きで一口馬主になっていたが、サプリの効果を自らの馬で証明しようと、21年に馬主資格を取得(後に法人名義に変更)。昨年4月に牡馬「ウメムスビ」を購入した。名前には縁を大切にしたいという思いを込めた。
サプリを与えて育てており「毛づやも体調も良い」「餌に混ぜるとよく食べるので、よりトレーニングができる」と調教師から評価されている。昨年6月にデビューし、2勝して12月にはG1レース「朝日杯フューチュリティステークス」に出走するなど目覚ましい活躍を見せた。
その成果から、サプリの引き合いが多くなった。一部の厩舎(きゅうしゃ)や牧場で使われているが、現在、サプリがなぜ効果があるのか詳しく研究中で、その結果が出てから本格的な販売を開始したいと考えている。
ウメムスビの活躍をきっかけに、梅干しを食べるようになったというファンも出てきて、梅の消費拡大にも一役買っている。
陽介社長は「日本の馬が強くなることに貢献したい。能力がありながら開花できていない馬を減らしたい。さらにサプリをきっかけに、皆さんに梅の良さを再認識してもらえたらうれしい」と話している。
同社は2021年に設立した。梅加工販売会社「紀州ほそ川」が中核となる「紀州ほそ川グループ」に所属。紀州ほそ川は梅酢を活用するなど、大学との研究で梅の機能性に注目した商品を開発、販売に取り組んできた歴史がある。
紀州ほそ川の先代社長である父の代から、乗馬クラブの馬用に梅の抽出物を使った飼料を手がけてきた。父の跡を継いで、陽介さん(40)の弟で紀州ほそ川社長の達矢さん(37)が競走馬への市場開拓に乗り出した。陽介さんも加わって、昨年、競走馬専用サプリ「Vitav(バイタブ)」を開発した。
原材料はみなべ町で栽培した紀州梅。特殊製法でクエン酸やリンゴ酸など有用成分が凝縮されており、サプリは液体。餌に混ぜたり、経口投与したりする。競走馬理化学研究所(宇都宮市)で薬物検査をしたところ陰性で、ドーピングにはならないという結果だった。
■馬が広げる梅の良さ
陽介さんは競走馬が好きで一口馬主になっていたが、サプリの効果を自らの馬で証明しようと、21年に馬主資格を取得(後に法人名義に変更)。昨年4月に牡馬「ウメムスビ」を購入した。名前には縁を大切にしたいという思いを込めた。
サプリを与えて育てており「毛づやも体調も良い」「餌に混ぜるとよく食べるので、よりトレーニングができる」と調教師から評価されている。昨年6月にデビューし、2勝して12月にはG1レース「朝日杯フューチュリティステークス」に出走するなど目覚ましい活躍を見せた。
その成果から、サプリの引き合いが多くなった。一部の厩舎(きゅうしゃ)や牧場で使われているが、現在、サプリがなぜ効果があるのか詳しく研究中で、その結果が出てから本格的な販売を開始したいと考えている。
ウメムスビの活躍をきっかけに、梅干しを食べるようになったというファンも出てきて、梅の消費拡大にも一役買っている。
陽介社長は「日本の馬が強くなることに貢献したい。能力がありながら開花できていない馬を減らしたい。さらにサプリをきっかけに、皆さんに梅の良さを再認識してもらえたらうれしい」と話している。