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IT企業社員が講演 白浜町商工会青年部の研修会

白浜町商工会青年部員を前に講演する「サクラグ」の森田裕矢さん(左奥)=和歌山県白浜町で
白浜町商工会青年部員を前に講演する「サクラグ」の森田裕矢さん(左奥)=和歌山県白浜町で
 和歌山県白浜町に拠点を置くIT企業「SAKURUG(サクラグ)」(本社・東京都)で社員研修など人材に関する事業の責任者を務める森田裕矢さん(27)がこのほど、白浜町商工会館で講演した。多様性を理解することが、地域で働く人や観光客たちの居心地の良さにつながっていくと話した。

 白浜町商工会青年部の研修会。2020年秋に町へ進出したサクラグが「地域の事業者と関わる機会を設けたい」と打診した。

 森田さんは「あなた以外のほとんどの人が車いすを使う村で暮らすことになったら、今の生活環境とはどこが違うか」と参加者に問い、さまざまな意見を出してもらった上で「あなたの生きやすさは誰かの生きづらさの上に成り立っている可能性がある」と指摘。「誰もがマジョリティー(多数者)であり、マイノリティー(少数者)でもある」とも語り、多様な背景がある人が活躍できる環境づくりの大切さを説いた。

 白良浜の近くでバーを営んでいる福田梨奈さん(25)は「いろんな人の立場になって考えることの大切さを学べた」と感想を話した。青年部長の坂上力さん(41)は「白浜へ進出してきた企業と青年部の接点があまりなかったので、非常に良かったと思う。今後も地域のためになることがあれば、一緒に取り組んでいきたい」と話していた。

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