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前進できる1年に 本宮大社が「卯」の大絵馬披露

絵馬を描く九鬼家隆宮司(1日、和歌山県田辺市本宮町で)
絵馬を描く九鬼家隆宮司(1日、和歌山県田辺市本宮町で)
 和歌山県田辺市本宮町の世界遺産・熊野本宮大社は1日、来年のえと「卯(う=うさぎ)」の大絵馬を発表した。12月1日に神門の大しめ縄とともに掛け替える。

 大絵馬は縦117センチ、横232センチ。熊野の深く豊かな自然を濃い青で表現し、ウサギの絵や「前進」の2文字が入っている。描いた九鬼家隆宮司は「うさぎ年は、いろんな物事が動き始めるといわれている。新型コロナウイルスの影響もあって立ち止まった状況が続いたが、少しでも前へ歩んでもらえるようにとの思いを込めた」と話した。

 九鬼宮司は、他に六つの絵馬も描いた。白浜町の南紀白浜空港や南方熊楠記念館のほか、JRの紀伊田辺、白浜、周参見、新宮の各駅用で、いずれも11月中に飾られる予定。大絵馬よりは一回り小さいが、使った色はどれも違う。

 九鬼宮司は8月中旬に作業を始めた。1日に白浜空港に納める絵馬を仕上げ、全てを完成させた。

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