斜面崩壊の県道にバイパス 田辺市の奇絶峡付近、23日開通
和歌山県が田辺市上秋津の奇絶峡付近で整備を進めていた県道田辺龍神線の新たなバイパス(444メートル)が、23日午後2時に開通する。この県道は市街地と同市龍神村を結ぶ主要道路だが、3年前に大規模な斜面崩壊があり、仮設道路での通行が続いていた。
バイパスは、高尾橋南詰から同市秋津川に向け、斜面崩落を迂回(うかい)するように右会津川左岸に整備。県によると、2021年度に事業化。測量や設計、用地買収などを経て、今年2月に着工した。総幅員7メートルの2車線道路。総事業費は約4億円。
奇絶峡の一帯は崩れやすい地形で、特に右岸側で斜面の崩壊が多くあった。このため、林野庁が27年度までの完成を目指し、17年度から対策工事を続けている。その途中、19年7月に大規模な斜面崩壊が発生し、県道が通行できなくなった。
県は川の対岸に迂回する仮設道路(約260メートル)を設置し、20年3月から一部片側での通行を始めた。ただ、この仮設道路も落石の恐れなどで、4度にわたって通行止めとなり、地元住民や利用者から早期改善を求める声が上がっていた。
■祝賀会や記念イベント
23日は開通に先立ち、午前10時15分から現地で、地元5町内会でつくる実行委員会が完成祝賀会を開く。
また、10時からは、秋津川振興会と秋津川町内会による記念イベントが、秋津川の道の駅「紀州備長炭記念公園」である。地元野菜などを即売する「青空市」(売り切れ次第終了)、備長炭を使ったワークショップやフリーマーケットをする「手作りマルシェ」(午後3時半まで)など。記念レセプションは午前10時45分からあり、11時半から先着300人に餅を配る。
問い合わせは、紀州備長炭記念公園(0739・36・0226)へ。
バイパスは、高尾橋南詰から同市秋津川に向け、斜面崩落を迂回(うかい)するように右会津川左岸に整備。県によると、2021年度に事業化。測量や設計、用地買収などを経て、今年2月に着工した。総幅員7メートルの2車線道路。総事業費は約4億円。
奇絶峡の一帯は崩れやすい地形で、特に右岸側で斜面の崩壊が多くあった。このため、林野庁が27年度までの完成を目指し、17年度から対策工事を続けている。その途中、19年7月に大規模な斜面崩壊が発生し、県道が通行できなくなった。
県は川の対岸に迂回する仮設道路(約260メートル)を設置し、20年3月から一部片側での通行を始めた。ただ、この仮設道路も落石の恐れなどで、4度にわたって通行止めとなり、地元住民や利用者から早期改善を求める声が上がっていた。
■祝賀会や記念イベント
23日は開通に先立ち、午前10時15分から現地で、地元5町内会でつくる実行委員会が完成祝賀会を開く。
また、10時からは、秋津川振興会と秋津川町内会による記念イベントが、秋津川の道の駅「紀州備長炭記念公園」である。地元野菜などを即売する「青空市」(売り切れ次第終了)、備長炭を使ったワークショップやフリーマーケットをする「手作りマルシェ」(午後3時半まで)など。記念レセプションは午前10時45分からあり、11時半から先着300人に餅を配る。
問い合わせは、紀州備長炭記念公園(0739・36・0226)へ。