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「富田」盛り上げたい 住民有志が来春イベント

来春イベントを計画している「富田駅周辺と富田を楽しむ会」の中川彩代表(和歌山県白浜町栄で)
来春イベントを計画している「富田駅周辺と富田を楽しむ会」の中川彩代表(和歌山県白浜町栄で)
 和歌山県白浜町富田地域を盛り上げようと、住民や出身者の有志が来年4月、JR紀伊富田駅(白浜町栄)を主会場に、まち歩きや写真展、物販などのイベントを開く。有志は「多くの人に富田のことを知ってもらいたい」と準備を進めている。


 主催するのは30~40代の9人でつくる「富田駅周辺と富田を楽しむ会」。駅を中心に、富田の魅力を広く発信して知名度を高めたいという。

 富田地域にはさまざまな社寺や史跡のほか、全国的に人気のレジャー施設「アドベンチャーワールド」やIT企業「クオリティソフト」の本社などがある。

 例えば、名所の一つには別名「桜の宮」と呼ばれる熊野神社がある。大正から昭和前期にかけて参道が桜の名所として有名になり、1933(昭和8)年の鉄道開通後は、4月の例大祭の日に田辺駅―富田駅間を臨時列車が走るほど、花見客でにぎわった時期があったという。

 一方で、会の代表を務める富田地域(白浜町中)在住の中川彩さんは「多くの名所があるにもかかわらず富田の知名度が高くないことに以前から疑問を感じていた」と話す。

 同会は、2018年に「紀伊富田駅でイベントします」と題した催しを開催。駅やその周辺でスタンプラリーや写真展などをした。これが好評だったことから、駅開業90年の節目でもある来年に再びイベントをすることにした。

 来年4月9日に開催予定で、富田地域の名所を巡るスタンプラリー、ガイドによるまち歩きツアー、物販、写真展などの準備を少しずつ進めている。今回は、富田中学校2年生も授業の一環として企画段階から関わっている。

 中川さんは「地元の子どもたちが自慢できる材料をいろいろとつくっていきたいし、富田の魅力を広く発信することで『ここに住もう』と思う人が増えればうれしい」と話している。

 同会はフェイスブックのページを開設し、地域の情報や会の活動内容を随時配信中。イベントに協賛、協力をしてくれる企業や個人も募集している。

 問い合わせは中川さん(090・3909・5683)へ。

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