学生×経営者で課題解決 実践型インターンシップ開始
学生と経営者が協力して企業課題に取り組む実践型インターンシップが、紀南で始まった。学生は就業体験にとどまらない経験ができ、企業側も新サービスや業務の見直しに挑戦できる。地域としても将来的な交流・定住人口の拡大が期待できる。
従来のインターンシップは、短期で見学や体験が中心だった。「実践型」は1カ月以上の長期にわたり、企業が手を付けられないでいた新商品開発やマーケティング、イベント企画などに取り組む。田辺市東陽の教育会社「TODAY(トゥデイ)」=山田かな子代表=が手がけている。
同市新庄町の田辺自動車学校では、同市本宮町出身で立命館大学3年の小淵菜々子さん(20)と山形県出身で動画の専門学校を卒業した秋葉彩音さん(20)の2人が8月18日から9月16日まで、観光体験を組み合わせた免許合宿の開発に挑んだ。
自動車学校の主要顧客は田辺市周辺の10~20代。少子高齢化で、今後減少が続く見通し。そこで、新たな免許合宿プランを全国の10~20代に宣伝活動し、販路を拡大したいという。
インターン生2人が力を入れたのはインターネット戦略。全国の10~20代にアンケートしたところ「自動車学校の教官は怖い」という声が多かったため、教官の魅力を引き出すダンス動画などをSNS(交流サイト)にアップし、イメージ刷新を図った。
観光体験を組み合わせた免許合宿づくりでは、教官にお薦めスポットや飲食店を聞いて、現地を取材。地元ならではの情報を若者視点でPRしたネット上の観光マップを作成した。免許取得のスケジュールに合わせ、観光を自由に組み込めるよう工夫したという。
このほど関係者向けの成果報告会があった。小淵さんは「地元だけれど知らなかった魅力がたくさんあった。100カ所以上のスポットを掲載した観光マップを活用してもらいたい」、秋葉さんは「動画編集には力を入れた。効果的に発信して全国に魅力を知ってほしい」と話した。
自動車学校の野村晃大社長は「同世代を意識した発信方法は、私たちにはない発想。最初は観光体験を強みにと考えていたが、教官という一番の財産を引き出してくれたのもうれしい」と講評した。
トゥデイは11月に企業向けに実践型インターンの説明会を開く。山田代表は「学生という外部人材の受け入れを機に経営改善に取り組み、人手不足解消を図る機会にしてほしい」と呼びかけている。
従来のインターンシップは、短期で見学や体験が中心だった。「実践型」は1カ月以上の長期にわたり、企業が手を付けられないでいた新商品開発やマーケティング、イベント企画などに取り組む。田辺市東陽の教育会社「TODAY(トゥデイ)」=山田かな子代表=が手がけている。
同市新庄町の田辺自動車学校では、同市本宮町出身で立命館大学3年の小淵菜々子さん(20)と山形県出身で動画の専門学校を卒業した秋葉彩音さん(20)の2人が8月18日から9月16日まで、観光体験を組み合わせた免許合宿の開発に挑んだ。
自動車学校の主要顧客は田辺市周辺の10~20代。少子高齢化で、今後減少が続く見通し。そこで、新たな免許合宿プランを全国の10~20代に宣伝活動し、販路を拡大したいという。
インターン生2人が力を入れたのはインターネット戦略。全国の10~20代にアンケートしたところ「自動車学校の教官は怖い」という声が多かったため、教官の魅力を引き出すダンス動画などをSNS(交流サイト)にアップし、イメージ刷新を図った。
観光体験を組み合わせた免許合宿づくりでは、教官にお薦めスポットや飲食店を聞いて、現地を取材。地元ならではの情報を若者視点でPRしたネット上の観光マップを作成した。免許取得のスケジュールに合わせ、観光を自由に組み込めるよう工夫したという。
このほど関係者向けの成果報告会があった。小淵さんは「地元だけれど知らなかった魅力がたくさんあった。100カ所以上のスポットを掲載した観光マップを活用してもらいたい」、秋葉さんは「動画編集には力を入れた。効果的に発信して全国に魅力を知ってほしい」と話した。
自動車学校の野村晃大社長は「同世代を意識した発信方法は、私たちにはない発想。最初は観光体験を強みにと考えていたが、教官という一番の財産を引き出してくれたのもうれしい」と講評した。
トゥデイは11月に企業向けに実践型インターンの説明会を開く。山田代表は「学生という外部人材の受け入れを機に経営改善に取り組み、人手不足解消を図る機会にしてほしい」と呼びかけている。