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旧市立図書館売却へ 田辺市、事業提案方式で公募

田辺市が公募型プロポーザル方式で売却する旧市立図書館(和歌山県田辺市上屋敷2丁目で)
田辺市が公募型プロポーザル方式で売却する旧市立図書館(和歌山県田辺市上屋敷2丁目で)
 和歌山県田辺市は、2011年に閉館した旧市立図書館(上屋敷2丁目)の建物と敷地を売却する。売却先は公募型プロポーザル方式で選定する。市の担当者は「地域活性化や安心安全なまちづくりにつながる事業に活用してほしい」と話している。


 旧市立図書館は1962年に建築した鉄筋コンクリート造り2階建て。延べ床面積は843平方メートル、敷地面積は1358平方メートルある。

 耐震性不足や老朽化などから、2011年秋に閉館。翌年、同市東陽にオープンした新しい図書館に移転した。

 閉館後も一時的にアートイベントで使用されたり、倉庫として利用されたりしてきた。しかし、現在は建物内部の傷みが激しく、そのまま使用することは難しい状態となっている。

 市は、使っていない市有財産を民間に活用してもらう取り組みを積極的に進めており、旧市立図書館も売却に向けた検討を進めてきた。

 プロポーザルの審査は2段階。まずは事業計画の内容を審査して上位2者を選出した上で、購入希望額も含めて選定する。買い受け人が建物を解体撤去するか、改修して活用することを売却条件としている。

 事業計画については「事業の実現性」「提案事業の公益性・公共性」「周辺地域への貢献」などの審査項目を設定。購入希望額の最低価格は101万円で、土地と建物の鑑定評価額から解体撤去費の見込み額を引いた金額となっている。

 市は、プロポーザルへの参加表明書の提出を24日まで受け付けている。9月上旬に現地説明会を実施し、同26日~10月12日に提案書類の提出を受け付ける。選定結果は10月26日に公表する予定。

 問い合わせは、市契約課(0739・26・9964)へ。

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