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【詳報】野球チームでクラスター 和歌山県、2日連続で感染200人台

 和歌山県は20日、県内で新たに232人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。過去最多となった前日の269人より少ないが、2日連続で200人台となった。また、田辺管内に活動拠点がある中学生硬式野球チーム「和歌山田辺ボーイズ」など新たに3件をクラスターに認定した。

 新規感染者の保健所管内別の内訳は和歌山市153人、岩出21人、湯浅17人、橋本12人、田辺9人、海南7人、新宮6人、御坊5人、県外在住が2人。

 直近1週間の人口10万人当たり感染者数は過去最多を更新し138・8人。保健所管内別では和歌山市の201・8人、岩出の155・2人、湯浅の141・5人が過去最多。橋本も144・3人と高く、田辺は64・2人だった。

 新たにクラスターに認定された「和歌山田辺ボーイズ」では、中学生6人と体験で参加していた小学生1人の計7人の感染を確認した。15日に田辺市内であった練習や昼食などで感染が拡大したとみられるという。

 あとの2件はいずれも保育園。橋本市の「香久の実保育園」では園児3人と職員2人の計5人、和歌山市の「ニチイキッズ土佐町公園保育園」では園児1人と職員4人の計5人の感染が分かった。

 すでにクラスターに認定されている和歌山市の向井病院では新たに10人の感染が分かり、感染者は看護職員ばかりで計15人となった。

 入院者は515人で、病床使用率は83・1%。酸素投与を含む重症者は2人増え、6人となった。自宅や宿泊療養施設で入院を待機したり、療養したりしている人は前日より229人増えて781人。

 県福祉保健部の野尻孝子技監は自宅での療養者に対し「症状の変化に注意し、外出もしないでほしい。軽症だと思っていても、救急受診するケースが増えている」と呼び掛けた。また、全国的に感染が急拡大したため、PCR検査の資材が不足しているといい、抗原検査も積極的に活用していくとした。

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